「NPBに追随すべき」2歳少女にファウル直撃、ネット拡大へ米記者が提言
ファンの姿にも疑問「多くのファンがプレーを見るのではなく、携帯電話を見ているのか不思議」
キズラ記者が「反対派はネット拡大により、1.高額なチケット代を支払ったファンの視界の邪魔になる、2.観客と選手の交流の妨げになる、と主張しています」とネット拡大反対派の論調を示すと、ニューマン記者は「筋が通っているとは思いません。MLBは昨季開幕前までに少なくともダグアウトまでネットを拡大することを義務付け、それによるファンの視界への影響は大変小さなものです」とそれを否定した。
さらには、日本のプロ野球を例に出し「日本のファンに聞いてみてください。NPBではネットがファウルポールまで設置されています。そして、ネットがあっても、ボールボーイやファウルフライなどでお土産を手に入れるチャンスはあります」と指摘した。
キズラ記者が現代のスタジアムで起きている異変について言及。「なぜフィールドの近くの高額なチケット代を支払いながら、多くのファンがプレーを見るのではなく、携帯電話を見ているのか不思議に思うことがあります。しかし、それが今の世の中なのです」。せっかくの良席に座りながら、視線を落としてスマートフォンばかり見ているファンの姿勢に疑問を呈していた。
様々な考え方はあれど、ニューマン記者は今こそ防球ネットを拡大すべきだという。「2018年にインディアナ大学が行った調査によると、MLBの試合で年間約1750人のファンがファウルボールに当たって怪我をしています。私のように伝統的な考えを持っていても、NPBに追随する時だと考えます。球団はファンを守るためにリスクを冒すべきではありません。私は2020年に向かって大きな変化があると予想します」。スタジアムのネット拡張論争は、米国での1つの社会問題となりつつある。
(Full-Count編集部)