前日急死のスカッグス投手へ弔い星 エ軍監督「この勝利が我々に何かを与えてくれる」
試合後に胸中を吐露「この24時間は辛いものだった」
■エンゼルス 9-4 レンジャーズ(日本時間3日・アーリントン)
エンゼルスは2日(日本時間3日)、敵地レンジャーズ戦に9-4で勝利した。1日(同2日)に急死したタイラー・スカッグス投手に捧げる白星。7試合ぶりのベンチスタートとなった大谷翔平投手は代打で右前打を放ち、2試合連続安打で打率を3割台に乗せた。試合後、選手とともに会見場に現れたブラッド・オースマス監督は「この勝利が我々に何かを与えてくれる」と話した。
エンゼルスは同点で迎えた6回にアップトンの勝ち越し打などで一挙4点を奪取。8回にはカルフーンの2ランで追加点を奪った。大谷は直後の8回1死一塁の場面でグッドウィンの代打で登場。サイド左腕のセントジョンに2球で追い込まれたが、ファウルで粘り、最後は9球目の外角低めへのスライダーを右手一本でライト前に運んだ。2試合連続安打で打率.303。3試合ぶりに3割台に乗せた。
エンゼルスはスカッグス投手に捧げる勝利で連敗を3で止め、勝率5割に復帰。試合後、会見場にはオースマス監督だけでなく選手たちも姿を見せ、主砲のトラウトや同じ先発左腕のヒーニーらがスカッグス投手への思いを涙ながらに語った。最初にメディアの質問に応えたオースマス監督は「この24時間は辛いものだった。(この24時間の間に)我々を笑顔にしてくれるものが、たくさんあるわけではなかった」と胸中を吐露。そして、「この勝利が、我々に何かを与えてくれるだろう」と語った。
この日、敵地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンのマウンドにはスカッグス投手の背番号である「45」の文字が刻まれ、エンゼルスの選手は胸に「45」のワッペンをつけて試合に出場。ダグアウトにはスカッグス投手のユニホームが飾られ、開始直前には黙祷が捧げられた。また、レンジャーズの選手の登場曲が自粛され、イニング間のアトラクションも行われなかった。