鷹グラシアル、2発5打点でエース援護! 「千賀が投げるからには勝たないと」

2本塁打と活躍したソフトバンクのジュリスベル・グラシアル【写真:荒川祐史】
2本塁打と活躍したソフトバンクのジュリスベル・グラシアル【写真:荒川祐史】

2発5打点の活躍に「良い準備ができたから」

■ソフトバンク 6-3 楽天(4日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手が価値ある2発の本塁打で5打点。チームを首位攻防カード3連勝に導いた。

 初回、ここまで2敗を喫し、チームが苦手としている楽天辛島から貴重な2ラン。投手は青山に代わったが6回にも相手の追い上げムードを一蹴する3ランを放った。初戦の6打点に続く5打点の“荒稼ぎ”だ。

 今季初の7連勝に大きく貢献したグラシアルは「準備が充実していた。辛島は頭が良い投手。前回、前々回はやられたが、辛島に対して良い準備ができたと思う」と胸を張った。この日だけでなく、交流戦からずっと好調を維持しているが「デスパイネと常に相手投手について話をしているし、スコアラーや打撃コーチなどチーム全体で情報を集めてくれる。それが良い打撃に繋がっている」と、キューバコンビの相方だけでなく、チームの裏方さんにも感謝を忘れない。

 3連戦で2度目のお立ち台には、エース・千賀とともに上がった。9勝目を挙げた右腕には「良いピッチングをしていたからね。千賀がこのチームにとってどんな投手なのかはわかっている。千賀が投げるからには勝たないといけない」と語り、グラシアルもエースとしての存在を認めている。

 この日の2本塁打でチームトップの19本に達した。それでも「ホームランの数にはこだわっていない」という。

 「チームの勝ちにつながれば良いホームランだが、時には意味のないホームランもある。良いホームランをどれくらい打てるかが大事だし、ホームランに限らずヒットでもいいので、チームの勝ちを手助けできるように頑張りたい」

 陽気なデスパイネとはひと味違う物静かな優等生タイプだが、やってのける仕事の大きさは変わらない。柳田の穴をここまで埋めてくれるとは、多くのファンも予想できなかったのではないだろうか。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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