平野佳寿が代役守護神に? ホランドの連続炎上に指揮官「冷静になって考えたい」
ホランドは3日のドジャース戦で4連続四球を与えるなど、3戦連続失点中
今季88試合を終えて43勝45敗と2つの負け越しとなっている、平野佳寿投手が在籍するダイヤモンドバックス。ここに来て不安定な投球が続くクローザーのグレッグ・ホランド投手に替わる代役守護神の候補として平野の名前が浮上している。
ホランドは6月29日(日本時間30日)のジャイアンツ戦で1失点を喫すると、7月2日(同3日)のドジャース戦では1点リードの9回に登板し、2死からまさかの4連続四球で同点に追いつかれて降板。代わったマクファーランドがサヨナラ押し出し四球を与え、4四球2失点で負け投手となった。
さらに、だ。翌3日(同4日)のドジャース戦でも1点リードの9回に登板すると、2安打で1点を失って抑えに失敗。2試合連続で9回に試合を台無しにしたクローザーに対し、アリゾナの地元メディア「アリゾナセントラル」も、守護神交代の可能性を指摘した。
「アリゾナセントラル」は「ダイヤモンドバックスのロブロ監督は、ドジャースに再度のサヨナラ負けを許したホランドを庇うのをためらった」と題して記事を掲載。前日、4連続四球での救援失敗という失態を犯したホランドを再び抑えとして起用したことに「ダイヤモンドバックスの監督のトーリ・ロブロは、前日、ドジャースタジアムで、彼が、考えられない形で1点リードを台無しにしたのを見た後でもホランドにまた頼った」と厳しい論調で指摘した。
結果は2試合連続の抑え失敗に。記事では「水曜日の夜に起こったことを見た後では、ロブロはホランドの今後について、もう以前のような自信のある発言はしなかった」として、指揮官のコメントをレポート。ロブロ監督は試合後「今は感情的になっている。もっと冷静になって、このことをじっくり考えたい。彼(ホランド)が頑張っているのは分かっている。きちんと正しい方法で仕事をやり遂げ、これまで彼がしてきたように、ゲームをクローズさせたいのは分かっている。それが、今言えることだ。僕が今言えることはそれしかない。今後の24時間の間に考えたい。スタッフと会って、色々と考えてみようと思う」とコメントしたという。
記事では代役守護神の候補として、ヨアン・ロペス投手と平野の2人の名前を挙げている。ここまで39試合に投げて1勝2敗、防御率1.36のロペスについて「10回に投げた速球をベリンジャーに破壊され、彼のその日2本目となる本塁打を許してしまったが、ルーキーのロペスは、チームで最も信頼できるリリーフである」としている。
そして、平野については「35歳のヒラノは、11年に渡る日本のキャリアの後、2018年のメジャーでの最初のシーズンで、好成績を残したが、今季は、時に苦しんでいる。しかし、ここ最近は、彼の投球はベターになってきている。6月の始めからの11回2/3での、彼の防御率は1.54である。そして、水曜日の夜、ホランド降板後の厳しい状況から、アレックス・ベルドゥーゴをダブルプレーに打ち取ってその回を終え、ゲームを延長戦へと持ち込んだ」と評価している。
今季は開幕直後から不安定な投球が続いていた平野だが、徐々に状態は復調。6月は10試合に投げて防御率1.80と安定感を取り戻しており、地元メディアでは、ロブロ監督にとっては代役守護神の候補の1人になり得ると予想している。
(Full-Count編集部)