菊池雄星、6敗目も大きな手応え「個人的には凄くいいマウンドになった」

6敗目を喫したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
6敗目を喫したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

前回対戦でKOされたアスレチックスを相手に7回3失点と好投

■アスレチックス 5-2 マリナーズ(日本時間6日・シアトル)

 マリナーズの菊池雄星投手が5日(日本時間6日)、本拠地アスレチックス戦に先発し今季6敗目を喫した。7回4安打5奪三振3失点(自責2)の好投だったが、チームは敗戦。試合後は「当然勝ちたかったですけど、個人的にはすごくいいマウンドになったんじゃないかと思います」と手応えを口にした。

 菊池は初回先頭のセミエンを見逃し三振、続くチャップマンには四球を許したがオルソンを空振り三振、デービスを右飛に抑え無失点に抑える。1点リードの3回には1死からバレトに左翼席へソロを浴び同点に追い付かれたが、4、5回を3者凡退に仕留め味方の援護を待った。

 5回に女房役のマーフィーが右翼席へ9号ソロを放ち勝ち越しに成功したものの、7回にデービスに右前安打を浴び、これに味方の失策も絡んで同点に追いつかれる。さらに、1死三塁からラウレアーノに左犠飛。逆転を許して、この回で降板となった。

 菊池は10試合ぶりに7回まで投げ、4安打3失点(自責点2)と先発としての役割を果たす好投だった。チェンジアップも有効に使い「ボール自体も前半戦で1番いいんじゃないかなというくらい手応えがありましたし、いい手応えを感じながら、後半戦にいけるかなと思います。ここ数試合で明らかに明確に課題が上がってきたので、高めのストレート、チェンジアップ、カーブの球速を上げてくれということを監督、コーチからも言われていたので、それが今日全てにおいていい方向にいったと思います」と語った。

 この日の登板がオールスター前最後の登板となった菊池。メジャー1年目の前半戦は、19試合に登板し4勝6敗、98回1/3を投げ73奪三振、防御率4.94。「前回アスレチックスには早い段階で打たれましたけど、その相手にまた違ったピッチングができたというのは後半戦に繋がりますし、自分のボールにまた自信が持てるそういうマウンドになったのかなと思います」。5月25日の対戦では4回途中10安打5失点でKOされたアスレチックス相手に好投し、大きな手応えを得た前半戦最終登板となったようだ。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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