大谷翔平を通算366発の大打者が絶賛 「トラウトを敬遠しなかった理由は彼」
アストロズなどでメジャー通算366本塁打を放ったランス・バークマン氏
■アストロズ 11-10 エンゼルス(日本時間8日・ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、前半戦最終戦となった敵地アストロズ戦で一時勝ち越しとなる14号2ランを放った。「3番・DH」で5試合連続でスタメン出場すると、第2打席で左中間スタンドの看板を直撃する豪快なアーチをかけた。
3回1死三塁でこの日の第2打席に立った大谷。ウルキディが投じた初球91マイル(約146キロ)の直球を完璧に捉えると、ボールは逆方向の左中間へと舞い上がった。飛距離を伸ばした打球は左中間席の上にある看板に直撃。14号2ランは逆方向に飛距離397フィート(約121メートル)も飛ぶ豪快な一発になった。
逆方向へと軽々とアーチをかける大谷のバッティングには、2017年にワールドシリーズを制覇、昨季も地区優勝を果たしたアストロズの地元で試合を中継する「AT&Tスポーツネット」の実況トッド・カラス氏、そして解説を務めるメジャー通算366本塁打を誇るランス・バークマン氏も高く評価していた。
3回の第2打席で2ランを放っていた大谷が、4回の第3打席に立った時だった。2打席目の2ランを実況のカラス氏が振り返り「ショウヘイ・オオタニは本当にファウルラインからファウルラインまでヒットを打ちます。第2打席では左中間に本塁打を放ちました。フィールド全体を上手く使います」と、広角に打ち分けることのできる大谷の打撃を称賛した。
すると、2002年には打点王に輝き、2006年にはシーズン45本塁打を放った実績を誇るバークマン氏は、この回無死二、三塁で大谷の前を打つトラウトとアストロズバッテリーが勝負した点に着目。「AJ(ヒンチ監督)がトラウトを敬遠しなかった理由は恐らく彼でしょう。本当に良い打者が後ろに控えているのです」と語った。
スプリンガーやアルトゥーべ、ブレグマンといったメジャー屈指の選手たちを抱えるアストロズ。そういった選手を日頃目にしている地元局の専門家の目にさえ、大谷のバッティングは秀でているように映ったようだ。
(Full-Count編集部)