大谷翔平に「心から感謝している」通算3110安打の殿堂入りレジェンドが称賛
「偉大な選手だ。ショウヘイもイチローのようになるだろうね」
「私は現役時代、打点が第一、打率は2番目、本塁打は最後という哲学だった。ホームランはどうでもよかった。とにかく出塁する。相手に脅威を与えることがモットーだった。いかにフィールド上で違いを見せることができるか、それが大事なんだ。相手は私の打席で守備のシフトを敷いてきた。大谷もそうだろう。相手チームにどんなに研究されても、シフトを敷かれようが、お構い無しだ。最高じゃないか!」
大谷の打席では全体的に内野が右に寄る極端なシフトを敷くが、強烈な打球と俊足、そして、ビックフライでそれを打ち破っている。この光景にウィンフィールド氏は現役時代の自らのプレーと重ねて、痛快な思いでいると語った。
「私はオオタニには心から感謝している。日本史上最高の選手、イチローと同じように感謝しているんだ。イチローは20年近く素晴らしい活躍を続けた。例外的な存在だ。日本でも活躍していたのに、メジャーリーグで殿堂入りできるんだからね。積み上げた数字は凄まじいよ。オオタニもアメリカで日本を代表する存在になった。いい象徴になっていると思うよ。偉大な選手だ。ショウヘイもイチローのようになるだろうね」
ウィンフィールド同様に有資格1年目に米国殿堂入り確実とされているマリナーズのイチロー元外野手のように、大谷もいつの日かクーパーズタウンにたどり着くことができるとまで語った。
「オオタニらしいプレーを続けていけばいい。それで活躍できているんだから、自分以外の何者かになろうとする必要はないんだ。無理に本塁打王を目指す必要はないんだ。パワー、スピード、テクニックで違いを見せればいいんだ」。自分の叶えられなかった夢を果たし、フィールドで躍動する大谷に注ぐ視線はあくまで優しかった。メジャー史にその名を刻んだ伝説のアスリートは温かくも力強いエールを二刀流の男に送っていた。
(Full-Count編集部)