メジャー通算555発のマニー・ラミレス、台湾・味全の客員打撃コーチ就任の可能性
川崎宗則氏が客員コーチに就任 ラミレス氏は「まだ完全に決まった訳ではない」
メジャー通算555本塁打を誇り、日本の四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスでもプレーしたマニー・ラミレス氏が台湾プロ野球・味全ドラゴンズの客員打撃コーチに就任する可能性があると台湾紙が報じた。
元ソフトバンクの川崎宗則氏の客員コーチ就任を発表した味全ドラゴンズは7月下旬から開始予定のチーム練習に向けて着々と準備を進めている。さらにチームは客員打撃コーチとしてラミレスを招く可能性を示唆した。
ラミレスは2013年に台湾プロ野球を経験している。当時の義大ライノス(現富邦ガーディアンズ)に入団すると自慢の長打力を武器に主力として活躍した。知名度と輝かしい実績からラミレス目当てに多くのファンが球場に詰めかけ、台湾プロ野球を大いに盛り上げた。この現象は現地で「マニー旋風」と呼ばれている。しかし、シーズン途中に退団を発表して台湾を離れた。台湾での通算成績は49試合に出場して打率.352、8本塁打、43打点だった。その後、2017年に来日し、四国ILの高知ファイティングドッグスでもプレーしたものの、直近2年はプレーしていなかった。
台湾メディア『ETtoday運動雲』ではラミレスの台湾球界復帰の可能性を示唆する記事を掲載。同記事内では味全ドラゴンズの呉徳威オーナーのコメントを紹介している。呉オーナーは「現時点ではまだ、マニーが客員打撃コーチに就任すると完全に決まった訳ではありません」と話しており、まだ不確定要素が多いことを強調した。
味全ドラゴンズにはラミレスが台湾でプレーしていた当時のチームメイトがコーチとして在籍している縁もあり、チームとしてもラミレスの加入を希望している。まだ確定ではないが、コーチ兼選手として契約する可能性もあるという。もし、ラミレスの加入が実現すれば、川崎氏とともに台湾の新球団を盛り上げることになる。今後の動向に注目だ。
(豊川遼 / Ryo Toyokawa)