西武ドラ4粟津、“潮崎シンカー”に磨きかけ再び1軍へ 「声援、期待に応えたい」
6月13日の巨人戦では1軍初登板、2回4安打2失点でプロの洗礼を浴びる
6月13日の巨人戦で1軍初登板。2回を投げ4安打2失点とほろ苦いデビューとなった。17日に2軍に降格したが、同期の活躍に刺激を受け再び1軍のマウンドを目指す。
「航(松本)や森脇さんは、1軍で活躍している。登板を見ていたら、追いつきたいと思いました。焦る気持ちもありますが、自分は自分のペースで、いつか結果が出せるようにレベルアップしていきたい。自分は中継ぎですが、同じサイドスローの平井さんのようなピッチャーになりたいです。そして『ライオンズの粟津だ』と言ってもらえるように頑張りたいです」
山本学園高、東日本国際大ではともに初のプロ野球選手となった。「地方だから勝てないよ」と、出場した全国大会で心無い声を浴びせられることもあった。そのため「後輩たちのためにも頑張りたい」と力を込める。
「高校、大学ともにプロ第1号ということで、活躍しないといけないという思いはより強まりました。みんな自分のことのように喜んでくれた。その声援、期待に応えたいです」
大学進学を辞退したチームメートからは、今でもよく連絡がある。
「プロ入りが決まった時も『本当におめでとう。すごいな』と連絡をくれました。応援してくれる地元のみんなのためにも頑張りたい。自分は運が良かった。めぐり合わせって不思議だなと思います」
チームメートの代わりに進学した大学で成長を遂げ、プロの舞台を勝ち取った。地方で汗を流す高校、大学の後輩たちの目標となるために、1軍での活躍を誓う。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)