「特に意識することはない」も…田中将大、後半戦次第で200回到達も可能に

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

歴史に名を刻んだが…「やっぱりシーズンで勝っていくことのほうが大事」

■ヤンキース – ブルージェイズ(日本時間15日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手は13日(日本時間14日)、後半戦初登板となる14日(同15日)の本拠地ブルージェイズ戦に向けて最終調整を行った。日本人初勝利を挙げたオールスター登板後の2日間は休養し、心身ともにリフレッシュ。悲願の世界一へ向けて後半戦も順調にローテを守れば、自己最多の投球回数、初の200イニング到達も見えてくる。

 田中はこの日、後半戦初登板へ向けて、傾斜のない場所で捕手を座らせ、力を込めてボールを投げ込んだ。相手は、地区4位に低迷するものの、ゲレーロJr.ら生きのいい若手が揃うブルージェイズ。「自分が投げようと思ったボールをしっかりと投げきることが一番大事だと思うので、そこをしっかりとコントロールできるように自分で自分をしっかりコントロールして投げたいと思います」。自分に言い聞かせるように静かに話した。

 オールスター後、2日間の休みを挟んで後半戦初戦となった12日(同13日)に再始動。「いい練習ができてると思うので、しっかりしたパフォーマンス出せるように投げていきたいと思います」と充実した表情で語る。2度目の選出で初出場となったオールスターでは、日本人初の勝利投手となったが「大事なのは本当にレギュラーシーズンでの投球だと思うので、また明日からマウンドに上がりますけど、いい投球していきたいなと思います」と、すでに気持ちは切り替わっている。

 救援陣が打たれて白星が消えてしまった試合も多く、前半戦は5勝(5敗)。白星は運にも左右されるが、「結果として振り返ったときに、要所要所、ゲームのポイント、キーとなるところでしっかりと踏ん張ることはできてなかったなと思うので。そこがほんのちょっとしたところで変われば、結果も全然変わってくると思う。自分自身でコントロールできることをしっかりとコントロールしていきながら、相手を上回れるようにと思ってます」と反省点も忘れていない。

 これまでの自身最高イニング数は、サイ・ヤング賞投票で7位に入った2016年の199回2/3。超一流の条件の1つとされる200回までわずか1/3回だった。今季は後半戦次第で初の200回到達も見えてくるが、本人は「別にそれ(イニング数)を意識することは特にないですけど、いい投球を繰り返していけばそこは伸びていくし、積み重ねていくものだし、本当に一戦一戦、準備していってしっかり試合の臨むというところだけですね」と話す。常に上を目指し続ける田中の快進撃に期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

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