DeNA山崎、史上最年少150S 岩瀬、佐々木…15人の“絶対的守護神”を振り返る
DeNA山崎は先発登板は1度もない“生粋のクローザー”
150セーブは江夏豊が達成してから15年近くも2人目の達成者が出なかった。この間に、先発、救援の分業が進んだ。佐々木主浩以後20年余で14人が150セーブを達成している。
多く場合、投手は入団当初は先発や中継ぎなどに起用され、適性を見極められてクローザーに抜擢される。NPB最多セーブの岩瀬仁紀も最初は中継ぎで起用され、2年目には先発もあった。藤川球児も「勝利の方程式JFK」ができた時はセットアッパーだった。それ以前には先発投手を経験している。
しかし、山崎はプロ初登板が2015年3月28日巨人戦の9回。初セーブは3日後の3月31日。最初からクローザーだったのだ。これは極めて異例だ。もともとクローザーでの起用が決まっていた三上朋也が故障し、中畑清監督(当時)が抜擢したからだが、山崎はその起用に見事に応えたのだ。
だから150セーブまでの所要登板数もクルーン(250登板)、馬原孝浩(266登板)に次ぐ277登板と非常に少ない。もちろん、先発登板は1試合もない。
山崎は、2017年の一時期パットンと役割を交代し、セットアッパーになったが、再びクローザーに復帰。以後、絶対的な「守護神」として活躍している。「生粋のクローザー」、山崎康晃はどこまでセーブ数を伸ばすだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)