BC福島、新潟戦は雨天中止 東京五輪会場の福島を米スポーツ局が取材
南相馬市の門馬市長「大変な被害を受けたこの球場で、また野球ができる」
BCリーグ福島レッドホープスは20日、福島県南相馬市の「みちのく鹿島球場」で新潟戦を予定していたが、雨で中止になった。
同球場は東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け、球場に避難した地元住民十数人が亡くなっている。2011年4月からガレキの撤去が始まり、14年6月から復旧工事を開始。15年5月に竣工した。試合は復興イベントの一環として「福島県スペシャルマッチ」と銘打たれ、試合前には地元少年ソフトボールチームの試合も行われた。
来年の東京五輪で、福島県は野球とソフトボールの会場になっていることもあり、この日は米スポーツ局「NBCスポーツ」も取材に。福島岩村監督らスタッフとソフトボールチームのメンバーとの交流をカメラに収めていた。来賓で訪れた南相馬市の門馬和夫市長は「大変な被害を受けたこの球場で、また野球ができるんですからね。残念な中止ですが、次回に期待したい」と開催の意義を語っていた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)