前田健太、今季初救援で快投 守護神ジャンセンへの継投は「プレーオフ仕様」!?
8回の1イニングを無安打2Kの快投、MLB公式は「10月用のブルペン」
■ドジャース 2-1 マーリンズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの前田健太投手が19日(日本時間20日)、本拠地マーリンズ戦で今季初めて救援登板。1回無安打無失点2奪三振の快投で2-1での勝利に貢献し、今季初ホールドを挙げた。今季は先発としてローテを守ってきた前田だが、地元メディアはこの日の継投を「プレーオフ仕様」と指摘。今季もポストシーズンでは前田が救援で起用される可能性があると分析している。
前田は先発・柳賢振に次ぐ2番手として8回にマウンドに上がった。まずはクーパーをスライダーで空振り三振。アンダーソンからは直球で空振り三振を奪い、最後はカストロをスライダーで三ゴロに仕留めた。12球を投げてストライクは10球。まさに完璧な救援だった。
17日(同18日)の敵地フィリーズ戦に先発したが、2時間超に及ぶ降雨中断の影響で2回無安打無失点3奪三振、わずか35球で降板していた前田。23日(同24日)のエンゼルス戦に先発することは変わらないものの、その前の“調整”の意味合いもある救援登板だった。ただ、ナ・リーグ西地区を独走するドジャースの悲願の世界一へ向けて、地元メディアは早くもプレーオフでの起用法を見据えている。
過去2シーズン、前田はプレーオフではブルペンに回り、ドジャースのワールドシリーズ進出に大きく貢献してきた。それだけに、MLB公式サイトは「リュの快投の後、ロサンゼルスのブルペンはプレーオフ仕様の人員を特徴付けている」とのタイトルでレポート。柳賢振、前田、そして守護神ジャンセンとつないだ投手リレーを「プレーオフ仕様」と表現している。
記事では「この時点から7月31日のトレード期限の間に起こる出来事に関係なく、ケンタ・マエダが救援で登板したことで、ドジャースファンは10月(プレーオフ)用のブルペンをおそらく垣間見たことだろう」と指摘。さらに、「球団関係者は7月の時点で単刀直入に発言してはいないものの、今年10月に試合の大事な場面で彼がブルペンから登場する姿を目にすることは驚きにはならないだろう」と、今季も前田がプレーオフでは救援に回る可能性があるとしている。
先発としてチームに大きく貢献している前田だが、過去2シーズンのプレーオフでの活躍で、ロバーツ監督がリリーバーとしても頼りにしていることは確か。後半戦で先発としてどのような投球を見せるかも、大きく影響していきそうだ。
(Full-Count編集部)