独立L福島の岩村監督、後期最下位で「苦労しかない」も…「地元の人に活力を」
前期も15勝18敗1分の4位「選手の7割が入れ替わり、チームバランスが悪い」
BCリーグ福島の元大リーガー・岩村明憲監督が“福島愛”で奮闘している。20日に南相馬市の「みちのく鹿島球場」で予定されていた新潟戦は、開始を1時間遅らせたが、再度の降雨で中止。岩村監督は「この球場では13人の方が(津波で)亡くなっている。選手もわかっているのだろう。この球場では負けなしです」と話していたが、残念な中止になった。
ヤクルトからMLBのデビルレイズ(レイズ)、パイレーツ、アスレチックス、楽天と渡り歩き、最後はヤクルトでプレー。2015年から福島の監督兼選手となり、2018年からは監督に専念している。球団経営がピンチに陥ったことから、岩村監督自ら代表取締役を務める新運営会社を設立。球団名も「福島ホープス」から「福島レッドホープス」と心機一転を図っている。
昨年は前後期2位も今季は前期が15勝18敗1分の4位で、後期は最下位と苦戦している。「選手の7割が入れ替わり、ジェネレーションギャップがあって、チームバランスが悪い。(球団経営を含めて)苦労しかない。でも野球の力で(震災で苦しんできた)地元の人に明日への活力を与えられたら。野球人として、今の自分にできることを色々な形でできたらいい」と岩村監督。「来年の東京五輪では、福島県内でソフトボール、野球が7試合。(県民に)熱いものがある。野球でテンションを上げていきたい」と話した。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)