オリックス竹安、3戦連続のHQSで2勝目 西武打線を翻弄「球が遅いので…」
6月24日以来の白星「打者に怖さを植え付けることができた」
■オリックス 3-1 西武(20日・メットライフ)
オリックスの竹安大知投手が20日の西武戦(メットライフ)に先発し、7回5安打1失点と3試合連続ハイクオリティスタート(HQS、7回を投げ自責2以下)の好投で6月24日のヤクルト戦(神宮)以来の2勝目を挙げた。
西武打線を翻弄した。2回には2死から3連打で1点を失ったが、「単打はしょうがない。低めに集めようと思った」と切り替え、2死一、三塁で迎えた秋山をフォークで中飛に打ち取り追加点を許さなかった。2回までに4安打を浴びたが、その後許したヒットは7回の1本のみ。「中盤以降はよかった。イニング間のキャッチボールで修正をしました」と胸を張った。
竹安が投じたこの日の直球の最速は145キロ。剛速球を投げ込むわけではないが、「球が遅いので、しっかり内側に投げることで打者に怖さを植え付けることができたと思う」と右打者のインコースを丁寧に突く投球に加え、スライダー、カーブ、フォークなどの変化球を自在に操り西武打線に的を絞らせなかった。
この日は今季自己最多の105球を投じたが、「投げているときはそんなに疲れを感じなかった」と笑顔。「中継ぎの方の負担も減るので、長いイニングを投げたい」と次回登板以降の課題も口にした。竹安の前に7回までわずか5安打に封じられた西武・辻監督は「スライダーはカットのように見えた。コントロールもよかったし、打者一巡から三巡目までにもっと考えて、球種を絞らないといけない」と悔しがっていた。