大谷翔平に続けるか? エ軍が育成する新二刀流の今 「ショウヘイを随分と見てきた」
一塁、外野手、投手を兼任するエンゼルスのジャレド・ウォルシュ
右肘靱帯再建手術の影響で今季は指名打者専念で活躍しているエンゼルスの大谷翔平投手。昨季メジャー100年ぶりとなる二刀流を成功させたことでメジャーでは二刀流解禁の動きが広がっている、そんな中、エンゼルスの二刀流の後輩は大谷を手本としていると明かした上で、「ショウヘイと自分は役割が違う」と証言している。地元紙「デセレト・ニュース」が報じている。
2015年のドラフト39巡目で指名されたジャレッド・ウォルシュは一塁手、外野手、そして、投手を兼任。エンゼルスでは大谷、ケイレブ・コワートとともに3人目の二刀流選手で、現在は傘下の3Aソルトレイクでプレーしている。
「ショウヘイと自分は役回りが異なる。自分はメジャーリーグで一線級の先発投手になるとは考えていない。それについては問題ない。もしも、投手としても貢献できる偉大な打者に自分がなれれば、自分としては十分なんだ」
時速100マイル(約160キロ)以上の剛速球に加え、スプリットやスライダーなど一級品の変化球を誇る大谷は健康なら投打にエリートクラスの実力者だ。一方、大学時代にシーズン55イニング、防御率2.60を記録したウォルシュはソルトレイクではリリーバーとして8イニングに登板し、防御率3.38を記録。打者としては打率.311、長打率.625、OPS1.047と才能を覚醒させ、二刀流ながら打者に重心を置いていると語ったという。
そんな打撃偏重の二刀流はオリジナルを手本にしている。「ショウヘイを随分と見てきた。打撃については少しばかり話をしたよ。彼はヒッティングもピッチングも均衡が取れているんだ」と語ったという。
成長著しいウォルシュを、ソルトレイクのルー・マーソン監督は「打撃では彼はフィールド全域にかっ飛ばしている。最高の打席を見せている。フライも打てるし、私は唸らされ続けているよ。一塁のベース周りでも素晴らしい。捕球もする。最高の守備的な一塁選手でもあるんだ」と絶賛したという。
エンゼルスの一塁はアルバート・プホルス内野手が定位置とする。今季はジャスティン・ボーア内野手もプラトーン起用されるが、近い将来、エンゼルスのラインナップに二刀流が揃い踏みとなるかもしれない。
(Full-Count編集部)