大谷翔平、大船渡・佐々木朗希は「高校で勝った負けたで終わる選手ではない」
高校野球では投手の連投が話題「ある程度の範囲というものがあると思う。その中で頑張ってほしいなと」
エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、高校野球で話題となっている過酷な連投についての思いを明かした。高校野球では現在、球数制限や投球イニング制限などはない。そのためチームによっては1人で大会全試合を投げ抜くこともある。大船渡の163キロ右腕、佐々木朗希投手の連投の是非が話題となっているが、「どういうチーム状況か分からないですし、頑張っては欲しいですけど、ある程度の範囲というものがあると思う。その中で頑張ってほしいなと思います」と言葉を選ぶようにして話した。
大谷は花巻東3年夏の岩手大会準決勝、一関学院戦で160キロをマーク。しかし、決勝の盛岡大付戦で5失点して甲子園出場を逃した。自身の高校時代の連投について、「僕の時は何枚も投手がいたので、僕1人が頑張る必要はなかったですし。あまり連投に関して投げなきゃいけないという気持ちはなかったですね。連投に関してそこまで強い思いはなかったですし、(チームが)勝てばいいなと思っていたので。他の投手が投げている時はバッターボックスで打てばいいですし、そういう感じでやっていた」と振り返った。
佐々木の投球映像を見たことがないという。それでも、佐々木は岩手大会4回戦、盛岡四戦で自身に並ぶ高校公式戦最速160キロをマーク。その高いポテンシャルに目を細めている。「見たことがないので。素晴らしいんだろうなと。数字だけで思いますけど、悔いのないようにやってほしいですし、高校で勝った、負けたで終わる選手ではないと思うので。まずはそこじゃないかなと思います。悔いなく頑張ってほしいと思います」とエールを送っていた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)