今季ブレークのマーリンズ28歳野手 NPB行きも考えた「今頃は日本にいただろう」
マーリンズで打率3割超をマークしているギャレット・クーパー内野手
今季マーリンズで3番打者として、飛躍を遂げているギャレット・クーパー外野手。2017年までブルワーズやヤンキースに在籍、昨季マーリンズに加入したクーパーだったが、昨季までメジャー通算27試合の出場にとどまっていた。ところが、今季一躍ブレークし、ここまで打率.304、11本塁打37打点をマークして低迷するマーリンズで中軸を担う活躍を見せている。
現在28歳のクーパー。昨季までマイナーリーグでは好成績を残しており、3A通算122試合で打率.330、23本塁打107打点を記録。それでも、なかなかメジャー昇格、メジャー定着の叶わない状況に、一時はNPBへの移籍も考えていたという。米野球専門誌「ベースボールアメリカ」に明かしている。
「マーリンズがギャレット・クーパーという予想外に価値のある選手を発掘」との見出しで掲載された「ベースボールアメリカ」のクーパーの特集。記事では2年前を振り返り「当時、彼は26歳のマイナーリーガーだった。3Aで活躍していたが、昇格の気配はなかった。NPBの複数球団が、日本でのキャリア継続へのクーパーの関心を測ろうと代理人に連絡をした。2017年の夏に熟考した後、クーパーは自身に最後通告を突きつけた。シーズン終了までにメジャー昇格しなかったら、日本に行く、と」とレポートしている。
記事中ではクーパーのコメントも伝えており「その年3Aで、メジャー昇格する可能性をつかむためにできることは、もうあまりないと感じていた。日本ではお金も稼げる。その年に機会がなかったら、日本に行っていた」と語っている。
クーパーはヤンキースに在籍していた2017年についにメジャーデビュー。13試合の出場だったものの、打率.326の高打率を記録した。その年オフにトレードによって、マーリンズに移籍。昨季は14試合の出場に終わったものの、今季ついにブレークを果たし、記事でも「28歳のクーパーは再建中のマーリンズで今季ブレークし、大きな役割を担っている」と言及されている。
クーパーにとっては2017年7月のブルワーズからヤンキースへの移籍が大きな転機となった。それがなければ、日本のどこかの球団でプレーしていた可能性も……。クーパーも「メジャー昇格し、ヤンキースでデビューした時、驚きだった。今でも考えるよ。もしそうなっていなかったら、たぶん今頃日本にいただろうってね。日本行きを決断していたら、今頃どこにいただろうと……よく考えるよ。でも、自分が選んだ道は全く後悔していない」と語っている。
(Full-Count編集部)