都市対抗野球 JFE東日本が初優勝 4回に打者10人の猛攻&元DeNA須田が5連投
トヨタ自動車上回る先発全員12安打 就任3年目の落合監督が歓喜
第90回都市対抗野球大会の決勝が25日、東京ドームで行われ、JFE東日本(千葉市)がトヨタ自動車(豊田市)を6-4で破り、初優勝を飾った。
JFE東日本は先発の本田健一郎投手が初回にトヨタ自動車の4番・沓掛祥和内野手に左前適時打を浴び、先取点を許した。しかし、2回にJFE東日本の8番・長谷川裕介内野手が左翼席へ2ラン。4回にはトヨタ自動車の細山田武史捕手に同点弾を浴びたが、その裏、打線がつながり、2番・今川優馬外野手の左前適時打、峯本匠内野手の2点打、岡田耕太内野手の適時打で4得点。打者10人を送り込み、勝ち越した。
対するトヨタ自動車も6回、7回と1点ずつを加え、追い上げたが、7回2死二、三塁からマウンドに上がった元DeNAの須田幸太投手が5番の多木裕史外野手を三ゴロに仕留めて、流れを断ち切った。初戦(2回戦)から決勝まで5連投となった須田は力強くガッツポーズを見せ、ピンチを切り抜けた。トヨタ自動車も7回から4番手で佐竹功年投手が好リリーフを見せた。
最後は須田が9回を3者連続三振の力投で優勝投手。ノーヒットリリーフで締めた。JFE東日本は先発全員安打で12安打と打線がつながった。1998年の川崎製鉄千葉時代以来の決勝進出で、悲願の初優勝を飾った。21年前の決勝は日産自動車に11得点されたが、今年は打ち勝っての優勝。2017年8月に就任した落合成紀監督(報徳学園ー東海大)のチーム作りが結実した。トヨタ自動車は3年ぶり2度目の優勝を逃した。
(Full-Count編集部)