広島三好、先制弾含む3打点で勝利貢献 緒方監督も称賛「ベテランの雰囲気」
お立ち台で3度絶叫「最高です!」、東出打撃コーチの助言で2年ぶり一発
■広島 11-4 中日(25日・マツダスタジアム)
広島の三好匠内野手が、先制本塁打を含む3打点の活躍で移籍後初のお立ち台に立った。2回に中日先発ロメロから移籍後初本塁打となる2ランを放つと、7回にはダメ押し点となる押し出し四球を選んでチームの借金完済に貢献した。
お立ち台で3度「最高です!」と叫んだ三好は、ベンチ裏で報道陣に囲まれ「上がり過ぎかなと思ったが、入ってくれた。先に点を取りたいと思っていたのでよかった」と、楽天時代の2017年以来となる本塁打を喜んだ。
7月に下水流とのトレードで移籍した三好は「守備を買ってもらっていたので、打つ方でも結果を残したいと思っていた」という言葉通り、ここまで左腕が先発した際のスタメンを中心に、打率3割をマークしている。
移籍初本塁打の打席前には、東出打撃コーチに「ランナーは出ているが、サインが出ていない時は思い切っていけと言われた」と助言を受けたという三好。「普段の練習では、もっと適当に打っていい。大胆にいこうとアドバイスされていた」と鍛錬に取り組み、移籍後7試合目で早くも結果を残した。
広島に移籍後、名古屋遠征時に選手会長の會澤と食事に行ったという三好は「今がチャンスだし、思い切ってやれと言われた。遠征に行くとみんなが食事に誘ってくれる」と新天地に馴染んでいる。チームの印象についても「みんな元気だな、と。一体感があるなと思った」と、3連覇の雰囲気を感じている。
緒方監督が「落ち着いて打席に立っているし、ベテランの雰囲気があるよね」と評価する26歳が、巻き返しに挑むチームのスパイスになっている。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)