奪三振王の称号は誰の手に? 巨人の“4連覇”を止めるDeNA左腕に注目【セ編】

左腕の奪三振王が誕生すれば2012年の杉内、能見以来、7年ぶり

 DeNAの左腕今永が128奪三振で1位だが、8差で巨人の山口が追いかけている。3位の中日、大野までは射程圏内だろう。今永の奪三振率は9.68とリーグトップの数字を残しておりこのペースでいけば、200奪三振超えも見えてくる。

 今永が奪三振王になれば、左腕投手としては2012年の杉内俊哉(巨人)、能見篤史(阪神)以来(ともに172奪三振)7年ぶり。またDeNAの奪三振王は、横浜時代の2005年の三浦大輔、門倉健(ともに177奪三振)以来14年ぶり。

 山口が奪三振王になれば、巨人が4年連続でタイトルを獲得することなる。

 交流戦でパが強いのは、三振をたくさん奪うことができるパワーピッチャーが多いからともいえる。昨年、100イニング以上投げた投手で、奪三振率が9を超す投手はセ・リーグはDeNAの東1人だったのに対し、パ・リーグはソフトバンクの千賀(10.40)、楽天の則本(9.33)、岸(9.00)と3人いた。

 奪三振率が10を超える奪三振王は、セでは2004年の井川慶(阪神10.24)以来出ていない。井川も左腕だった。ペナントレースで厳しいつばぜり合いを演じているDeNA、今永はエースとしてどれだけ三振数を積み上げるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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