NPB、独立リーグを経験した男が取り組むキャリアサポート 「地域で活躍する優秀な人材を」
ソフトバンクで8年間プレー、その後は独立リーグでコーチ監督を務めた辻武史氏
キャリアサポートセンター事務局を推進する人物も、元野球選手であるキャリアを歩み続ける辻武史である。星稜高校で頭角を現し、ソフトバンクホークスで13年間プレーをした。その後、ユニフォームを脱ぎ、ビジネスマンの道を歩んだ。辻部長も、野球の世界からキャリアチェンジを歩み続けている一人だ。
昨年まで、栃木ゴールデンブレーブスで監督として再びユニフォームに袖を通し、退団後の現在は、株式会社エイジェックスポーツ総合事業部部長の役を担っている。今回実施された「ルートインBCリーグセカンドキャリアに関するアンケート」には、辻部長の想いが込められている。
「監督時代から、『NPBを必ず目指す』ことと同じぐらい“社会人”であることを意識させていました。それが、考えて野球をすることに繋がると感じていましたから」
11球団を対象としたアンケート調査には、辻部長が球場へ自ら足を運び、選手たちに向かって説明した。辻部長が見守る中、選手たちも真剣に回答した。回答率としては、怪我で調整中の者などを除いて約260名であり、高い数字の解答率を誇る。
辻部長はアンケート実施した意図として「BCリーグを含む野球選手たちが必ずどこかで向き合う『セカンドキャリア』への意識、課題の検証をし、具体的な改善策に繋げることが目的」と述べるように、選手の“想い”をすくい上げ、適したサポートを目標とする。辻自身も直面した“引退後のキャリア”を真剣に考える表情は、ビジネスマンだ。