ロッテ浮上へ足りないものは? OB小林雅英氏が分析「日本一のメンバーが…」
他球団の選手と合同自主トレが可能も「僕の中ではありえない」
「自分が入団した時は小宮山さん、園川さん、藤田さんや黒木がいた。その人たちから色々なことを教えてもらいましたが、日本一になった時に中心でやっていた薮田や宏之(小林)、直行(清水)がみんな外に出て、メンバーがばらばらになった。それから、どういうことをやってゲームに携わっていたか、上手く繋げていく人がいなくなったように思います。毎年、投手力に苦しむ西武も、FAで涌井秀章投手、岸孝之投手、牧田和久投手、菊池雄星投手ら経験豊富な主力投手が流出していることが影響しているのではないでしょうか」
また近年は球団の枠を超え、他球団の選手と合同自主トレを行う選手も多い。チームメート以外から技術などを吸収することも可能だが、小林氏は「僕の中ではありえない」と厳しい意見だ。
「他球団の選手は、シーズンで対戦するライバルです。尊敬している選手のところに集まりますが、その人と同じことをやっていたら超えられません。それ以上のことを考えてやらないと超えることできない。仲が良いのは良いことかもしれませんが、勝負事には限度があると思います」
小林氏は、1度チームが強くなるためには、育成に長い時間をかけていく必要があると考える。今シーズンは23歳の二木康太投手、22歳の岩下大輝投手、20歳の種市篤暉投手がローテーション入りしている。ロッテは若手投手の台頭で、次代に向けたいい流れを作っていくことはできるだろうか。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)