「田中将大が復活すれば」…辛辣NY紙が“熱望”「世界一が遥かに想像しやすくなる」
前回登板は自己ワースト12失点の大炎上「スプリットは武器から弱点に」
ヤンキースの田中将大投手は31日(日本時間8月1日)、本拠地ダイヤモンドバックス戦に先発する。前回登板の25日(同26日)敵地レッドソックス戦では、3回1/3を自己ワーストの12安打12失点とまさかの大炎上。“名誉挽回”がかかる重要なマウンドとなるが、ニューヨークの地元紙は「復活することにより、最もヤンキースを助けられる選手」の一人として田中の名前を挙げている。
レッドソックス戦での2度の炎上が響き、ここまで7勝6敗、防御率4.79とらしくない数字となっている田中。ヤンキースの先発陣はこのところ炎上続きで、31日のトレード期限を前に補強が必要不可欠と報じられている。ただ、現有戦力がしっかりと力を発揮すれば、名門球団には確かな力がある。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「トレードがヤンキース向上の唯一の選択肢であってはならない」とのタイトルで特集を掲載。「時として、スポーツ界のトレードは誰かが移籍することなく発生する。ヤンキースは水曜日(31日)の午後のトレード期限までに補強に動くことになるが、2012年以来のア・リーグ東地区優勝と2009年以来のワールドシリーズ制覇を達成するためには、チーム内で最高の状態の選手を『獲得』できれば、その方がずっと可能性が高くなるだろう」と指摘している。つまり、不調の選手の復活こそが最高の“補強”になるというのだ。
その上で「復活することにより、最もヤンキースを助けられるのは誰だろうか?」として、4人の名前を列挙。その4人とは、主砲のアーロン・ジャッジ外野手、ローテーション左腕のJA・ハップ投手、大砲のルーク・ボイト内野手、そして、田中だ。
同紙は田中について「このヤンキースで以前に信頼できた投手は、昨秋のポストシーズンで唯一勝利した先発投手であるが、キャリア最低となったフェンウェイ・パークでの3回12失点など、直近10登板のうち7回で4失点以上している」と最近の不調を嘆き、「彼のスプリットは武器から弱点に変わった」と“宝刀”の不調が響いていると分析している。ただ、記事でも触れているように、本来の状態であれば田中は「信頼できる」投手。絶大な勝負強さを発揮するポストシーズンでも、ヤンキースの投手陣を牽引する存在だ。
「トレード期限目前となる水曜日の午後、彼はダイヤモンドバックス戦に登板する。タナカが復活すれば、ヤンキースのワールドシリーズ制覇が、遥かに想像しやすくなる」
同紙は、2009年以来の世界一へ、田中の復活が鍵になると指摘。辛辣なNYメディアの期待に応え、本来の姿を取り戻せるだろうか。
(Full-Count編集部)