6人退場の大乱闘劇の衝撃… すでに退場していた監督も“再登場”で大暴れ!?
当のベル監督も苦言「このようなことが起こっているのは残念」
同じナ・リーグ中地区のライバルである両チームには因縁があり、今年4月7日(同8日)にも5人が退場する乱闘劇があった。このときは、先発右腕アーチャーがディートリッチの背後を通過する1球を投じたことがきっかけに。その前の打席でアーチャーから場外2ラン弾を放った際、ディートリッチが打席に立ち尽くして打球の行方を見届ける“ドヤ顔”パフォーマンスを見せたことへの“報復”の1球だったのだ。これにレッズのベル監督が激怒し、ベンチを飛び出して抗議。プイグの突進が合図となって乱闘となっていた。
30日(同31日)の試合でもキーオン・ケラがディートリッチへの初球を頭の上に投げ、すでに不穏な空気が流れていた。今回の大乱闘劇の後、ケラはMLB公式サイトの取材に「本当のことを言うよ。僕があのような球を投げたのは、以前起こったことに納得していないということをディートリッチに示すためだった。もちろん、過去のことだと言う人もいるだろう。結局のところ、これは野球であり、僕はチームメートを守らなければならず、正しいと思ったことをした」と、わざと頭部を通過するボールを投げていたと告白している。
一方でレッズのディートリッチは「もちろん、あのようなことは許されない。明らかに故意だった。僕の頭のすぐ上だった。誰もあのようなことを見たくない。自分のチームメートにはしてほしくないね。僕たちはあんなふうにプレーしない。あのように投げない。彼らは違うようだけどね」と指摘。ベル監督も「彼は頭部に投げたんだ。驚かないよ。ずっと起こっていることだからね。しかし、このようなことが起こっているのは残念だ」と記事の中で振り返っている。報復が報復を呼び、この日の大乱闘ではその感情が爆発したようだ。
同地区で対戦も多いレッズとパイレーツ。因縁はまだまだ続きそうだ。
(Full-Count編集部)