元DeNA久保康友、3回途中9失点でリーグ最多タイ11敗目「こういう日もある」
プレーオフ進出も厳しく…、奪三振の球団記録更新は時間の問題に
メキシカンリーグのブラボス・デ・レオンでプレーする元DeNAの久保康友投手が1日(日本時間2日)、ホームで行われたペリコス・デ・プエブラ戦に先発し、今季最短となる2回0/3で降板。8安打9失点で、リーグ最多タイとなる11敗目を喫した。通算成績は22試合7勝11敗、防御率5.80。チームは2-14で敗れ、38勝56敗で南地区6位。プレーオフ出場圏内の4位プエブラとは12.5差となり、残り24試合での逆転再浮上は極めて厳しい状況だ。
同リーグでは5位が4位と3ゲーム差以内の場合、ワイルドカードとして4位対5位の対決を1試合行い、その勝者がプレーオフ各地区準決勝に進むことができるが、レオンは5位のキンタナローとも9.5差となっている。
過去3試合で計15イニングを投げ、17失点と相性の悪いプエブラ打線にまたも手こずった。初回、1死も取れぬまま、適時打、本塁打などで5点を失うと、3回にも先頭打者を四球で歩かせた後、3連打を献上。初球から早打ちを仕掛けてくる相手を抑えることができず、ベンチから早々とタオルが投げられた。
「今日はコースに投げた球がことごとく打たれた。(相手の勢いを)止められず、なかなかアウトが取れなかった。こういう日もある」
右腕を骨折し、戦列を離脱していた元中日、オリックスのマット・クラーク内野手が7月31日に約2か月ぶりに復帰。この日も前日に続き、「3番・一塁」で先発出場し、初回にソロ本塁打を放つなど、2打数2安打1四球と3打席とも出塁。打席では元気な姿を見せたが、一塁後方に上がったフライ性の当たりが2度安打になるなど、ブランクを感じさせるまずい守備もあり、久保にとっては不運が重なる形となった。
チームのプレーオフ進出は厳しくなったが、奪三振での球団記録更新の期待がかかる。久保はこの日2三振を奪い、リーグトップの通算121奪三振。レオンのシーズン奪三振記録は136で、久保は球団記録まで残り15。残り登板試合は4試合の予定で、球団記録更新は時間の問題だ。
次回登板はホームで7日(同8日)に行われるリエレロス・デ・アグアスカリエンテス戦の予定。12勝を挙げた14年のDeNA時代以来、プロ4度目となる2桁勝利を実現するためにも、次こそ白星を目指す。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)