「野手が登板し、投手が外野から補殺」―MLBで前代未聞の“珍事”!? 投手の奮闘が話題に
MLB公式ツイッターも興奮「ビンス・ベラスケスは球界一の左翼手だ」
フィリーズはそのまま3-4で敗れたものの、ベラスケスの奮闘は大きな話題に。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「野手が登板し、投手が外野から本塁補殺」とのタイトルで特集を組んだ。
記事では「クレイジーなことは、金曜日のフィリーズ-ホワイトソックス戦で深夜12時直前に始まった13回裏、投手ザック・エフリンの代走は……投手のビンス・ベラスケスだった」と“珍事”の始まりについて伝え、「(フィリーズの)ゲーブ・キャプラー監督は次の回もベラスケスを試合に残し、投げさせるのではなく、左翼の守備につかせ、外野手のロマン・クインをマウンドに立たせた。表面上は、最適な役割分担ではないように見えるかもしれない」と指摘。ただ、その後の大活躍があったことから「そうであるなら、あなたは先のことが読めていなかった。左翼は強肩の男を守備につかせる完璧なポジションだったと判明したからである」と采配を“絶賛”している。
さらに、MLB公式ツイッターが「ビンス・ベラスケスは投手だ。彼は左翼でプレーしている。彼は本塁補殺した。すごい」との見出しで投稿したベラスケスの補殺動画を紹介。続けて同ツイッターで「ビンス・ベラスケスは球界一の左翼手だ」との見出しで公開されたダイビングキャッチ動画も紹介し「ベラスケスは次の回も左翼でプレーした。本塁への惜しい送球があった後、彼はゴールドグラブ賞に値するキャッチでイニングを終わらせた」と説明している。
「野手の登板についてはよく話題にしているが、フィリーズは守備につく投手も加えることが夢の組み合わせだと発見した」
大谷翔平投手の昨季の活躍で投球と打撃の二刀流が増えつつあるメジャーリーグ。ベラスケスの活躍で、投球と守備の二刀流が流行する日が来るかもしれない。