通算1000安打を達成したDeNA石川 ラミレス監督も認める人柄「存在感は大きい」
節目の一打は三塁打「二塁を回ったところで足がもつれてしまった」
■DeNA 3-2 巨人(4日・横浜)
DeNAの石川雄洋内野手が4日、本拠地・横浜スタジアムでの巨人戦で史上301人目となる通算1000安打を記録した。この日「6番・二塁」でスタメン出場すると、6回の第3打席で放った三塁打が節目の一打に。プロ15年目での記録達成に石川は「優秀なスタッフやフロントの方々、大好きな先輩や後輩、首脳陣やみんなを含めて、僕は人に恵まれたと思う」と周囲に感謝した。
初回の2死一、三塁の場面では右飛に倒れており「欲を言えば、1打席目のチャンスで打ちたかった」と悔やんだ石川。第2打席で空振り三振に倒れ後、先頭打者として打席に立った6回の第3打席でライトへ三塁打を放ち、1000安打に。「二塁を回ったところで足がもつれてしまった」と報道陣を笑わせた石川だったが、ヘッドスライディングでの三塁到達に「ユニフォームが汚れるぐらいがちょうどいい」と自らのプレースタイルを誇示した。
試合後、ヒーローインタビューが終わった石川のもとに筒香が記念のケーキを贈呈し、選手全員が集まって記念撮影をした。主将を務めるなど、人望も厚いベテランは「先輩だけでなく、後輩にもいい選手がたくさんいるし、教えてもらうこともよくある。すごくいい関係で、日々勉強させてもらいながら野球ができている」と謙虚な姿勢は常に変わらない。
若手の成長で近年は出番も減っているが、「試合に出たらしっかり仕事ができるように、常に準備はしている。これからもチームのために仕事をしっかりやっていきたい」と、控えに甘んじても心が折れることはない。ラミレス監督も「チームリーダーでもあるし、出場機会が限定されているが、存在感は大きい」と絶大な信頼感を持っている。
受け取った記念ボールを「ベンチに置き忘れてしまったが、戸柱がちゃんと持ってくれていると思います」と笑顔を見せた石川。「リーグ優勝は僕だけでなく、選手やファン、フロント、スタッフとみんなが思っていること。みんなで一丸となって、優勝目指して頑張りたい」と悲願に向けて意気込みを見せた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)