飲酒&逃走、戦力外 姜正浩の歯車を狂わせた4年前の併殺崩し「あの運命の日を境に…」
メジャーデビュー1年目に危険スライディングで大ケガを負った姜正浩
パイレーツのメジャー出場の前提となる40人枠から外れ、事実上の戦力外となった韓国人の姜正浩内野手。圧巻のメジャーデビューを果たしながら“併殺崩し”スライディングの餌食となり、飲酒逃亡とキャリアの歯車が狂った姜正浩のメジャー人生を地元メディアが伝えている。
2015年にメジャーデビューを果たした姜正浩は、ルーキーイヤーで126試合に出場して打率.287、15本塁打58打点の成績をマーク。だが、9月のカブス戦でクリス・コグランから併殺崩しのスライディングを浴び左足脛骨骨折と靭帯断裂の大ケガを負い歯車が狂い始めた。
ピッツバーグの地元紙「ポスト・ガゼッタ」は「キャリアの道のりは、カブスとのあの運命の日を境に、劇的に変わってしまった」と見出しを付け、姜正浩が苦しんだメジャー人生を振り返っている。
記事では事実上の戦力外となった姜正浩について「パイレーツとしての最後の試合を終えただけではなく、MLBプレーヤーとしても、最後の試合を終えた可能性が高い。もちろん、誰かが彼にもう一度チャンスを与えるかもしれないが、現時点でその可能性は極めて低いだろう」と、メジャー復帰が厳しいことを伝えている。
2016年12月に母国・韓国で飲酒運転で事故を起こしたことを言及しながら「彼が直面した問題のいくつかは自分が招いたものであり悪い選択をしたための結果である。しかし、忘れている人もいるだろうが、彼の問題の全ては、元カブスの内野手、クリス・コグランの危険かつ卑劣なプレーの犠牲になったことが端を発しているように思える」と、危険スライディングから負の連鎖が始まったことをレポート。
コグランの危険な併殺崩しスライディングで大ケガを負った姜正浩。この一件によりメジャーリーグは危険走塁を排除する新ルールを採用することになった。記事では飲酒運転で自身のキャリアを汚したことも原因としながらも「コグランに2塁で遭遇してなかったら、ジョンホ・カンのキャリアはどうなっていたことだろうかと、皆考えずにはいられないのである」と伝えている。
(Full-Count編集部)