ブ軍移籍の元日ハム右腕マーティン 一度は野球を諦めた人生「クレイジーだと思う」

職場でのキャッチボールから復活ロード歩む

 それから4年後の2010年。職場でキャッチボールをしたところ、痛みを感じず、また野球がプレーできると考えるようになったという。「大学で一緒にプレーした友人がメジャーリーグでデビューしていた。彼らを見るのは辛かったけど、応援もしていた。もう一度野球をプレーしたかった。まだ24歳で比較的若かったし、挑戦しようと決めたんだ」とAJC紙の取材に答えている。

 テキサス州にある独立リーグ「グランドプレーリー・エアホッグス」でプレーしていた友人に連絡を取り、トライアウトが開催されることを知って参加。元メジャーリーガーでロッテにも在籍経験があるピート・インカビリア監督が、95マイルを記録したマーティンに注目したという。「彼(インカビリア監督)は今まで僕が何をしていたのか聞いてきたんだ。刑務所に入っていたのかと聞かれたよ。彼は『仕事が欲しいなら、ここにあるよ』と言ってくれた」。

 当初、右肩の痛みは残っていたものの徐々に改善。インカビリア氏の口添えもあり、マーティンは2011年3月にレッドソックスとマイナー契約を締結。13年にロッキーズに移籍すると、翌14年4月に27歳でついにメジャーデビューを果たした。

大きかった日本ハムでの2年間「心を落ち着かせることができた」

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