広島緒方監督、原爆の日に逆転勝ち 「特別な日の試合を勝ちゲームで締められて…」
攻守に活躍を見せた菊池涼を絶賛「今日は何よりキクでしょう」
■広島 8-4 DeNA(6日・マツダスタジアム)
広島は6日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦を8-4で勝利した。先発のアドゥワが7回3失点の好投で3勝目。打線は小刻みに得点を重ねて13安打8得点と機能した。原爆の日の地元開催試合で勝利し、緒方監督は「広島にとって特別な日の試合を勝ちゲームで締められて、ナイスゲーム」と勝利を噛み締めた。
アドゥワは2回に味方の失策で3失点したが、自責点は0。3回以降は走者を出しても要所を締める投球で、連打を許さなかった。緒方監督は「エラーの失点はあったが、1回飛ばして久しぶりの先発でしっかり投げてくれた」と先発の好投を勝因の第一に挙げた。
続いて間髪入れず「今日は何よりキク(菊池涼)でしょう。最近のマツダスタジアムの試合では、毎試合のようにビッグプレーをやってくれる。抜けていたら流れがどうなるかわからない試合展開で、あのプレーで勝ちきることができた」と、7回2死一、三塁の場面で宮崎の二遊間の当たりをダイビンキャッチで処理したプレーを絶賛。「ホームランも打ったし、攻守でナイスプレーだった」と頼もしそうに話した。
2位DeNAとの直接対決に先勝してその差は0.5ゲーム、敗れた首位巨人とのゲーム差も1まで迫った。5カード連続勝ち越し中のチームは、昨年までのような逆転勝ちや劇的な試合が増えている。それでも指揮官は「紙一重だけどね。どちらに転んでも仕方ないような試合内容ばかり」と苦笑いし、「エラーも多いし、そのあたりはしっかり締めて、また明日からやっていきたい」と最後は気を引き締めていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)