【野球と音楽】ベリーグッドマン・MOCAインタビュー 高校野球最後の夏と厳しくも愛ある“おかん”の叱咤

ベリーグッドマンはニューアルバム「SING SING SING 7」をリリースした【写真:佐藤雄彦】
ベリーグッドマンはニューアルバム「SING SING SING 7」をリリースした【写真:佐藤雄彦】

厳しくも愛のある母親からのメッセージ「はよ辞めや」

――お母さんの「やめときなさい」という言葉は、表面上の意味とは裏腹に「やめたらあかんよ」という思いを含んだ、応援の言葉だったのかもしれませんね。

MOCA「『絶対あかんで』って言った人を納得させられるまで持っていかないとダメだって教えてくれたのは母親でしたね。家で曲を作ってても『あんたの作る曲、ぜーんぶ一緒やわ。ぜーんぶ一緒に聞こえる』『あんたの曲、早すぎて聞こえへん』『はよ辞めや』って毎日言われてたんです(笑)。きつかったですよ。でも、おかんを絶対納得させたいって思ってましたから。

昨年(2018年)大阪城ホールでライブをやった後、居酒屋でおかんが『(大阪)城ホールでは涙も出へんかったわ。あんたは甲子園でメンバーには入ってなかったし、まだ目標は達成してないから。あんたが(ベリーグッドマンで)甲子園でライブしてんの見たら、お母さん泣くわ』って言ってました(笑)」

――お母さんかっこいい!(笑)

MOCA「まあ素面で言っていたらかっこいいんですけど、ベロンベロンに酔っ払ってましたから(笑)」

――大きな目標だった大阪城ホールのライブを終えて、ニューアルバム「SING SING SING 7」がリリースされました。野球の思い出と重なるような胸が熱くなるナンバーからレゲエやEDMナンバーまで、今回もいろいろなタイプのベリーグッドマンが楽しめますが、これまでよりも全体的に自然体でリラックスした雰囲気のアルバムに仕上がりましたね。

MOCA「そうですね、一番自然体なアルバムかなって思いますね。城ホールが終わって、ちょっと目標を失って、1か月くらい燃え尽きていた期間があったんですけど、『大丈夫』という曲ができたことがきっかけで、もういっぺん新しい目標に向かって頑張れそうだと思って完成させたのが今回のアルバムですね。次の目標は甲子園ですから」

――次はお母さんに泣いてもらいましょう! 最後にMOCAさんにとって野球とは?

MOCA「自分勝手な性格だった幼少期から、人間丸ごと根本から変えてくれたのが野球でした。人生そのものというか。そのくらい野球への愛とか感謝の気持ちがあります。この前、宮崎でフェスがあって、母校に行ってコーチに挨拶したら、当時の気持ちがフラッシュバックしましたね。あの頃の一番燃えていた気持ちを持ったまま、これからもやっていきたいですね。僕の息子にも野球を好きになってもらいたいです」

(終わり)

<プロフィール>
ベリーグッドマン (BERRY GOODMAN)
「Rover」「MOCA」「HiDEX」からなる大阪出身の3人組ボーカルユニット。3声の力強いハーモニーとラップ、秀逸なトラック、リリックが世代を越えた共感を呼んでおり、第1のゴールとした“大阪城ホール”でのライブは1万人即日ソールドアウトの超満員で大成功させた。次世代を牽引するアーティストの呼び声が高い。前田健太投手、鈴木誠也選手、T-岡田選手、増田達至投手から体操金メダリストの白井健三選手まで多くのスポーツ選手に愛されている。

ベリーグッドマン オフィシャルサイト : https://berrygoodman.com/
ユニバーサルミュージックHP : https://www.universal-music.co.jp/berry-goodman/
ベリーグッドマン公式 twitter : https://twitter.com/berrygoodman88

(福嶋剛 / Tsuyoshi Fukushima)

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