北海道アマチュア選手、日ハム練習見学会に参加「自分たちにもできることを…」
道内各地から計88チーム、3054人が参加する予定
札幌ドームでオリックス戦に臨んでいる日本ハム。その試合前練習を三塁側内野スタンドから熱心に見つめる一団がいる。NPO法人北海道野球協議会が主催する練習見学会付き試合観戦招待に参加したアマチュア野球選手たちだ。
日本ハムが同協議会に加盟した翌年の16年から毎年開催しているもので、今年は札幌ドームで主催ゲームを行う7月30、31日、8月1、2、6、7日の6日間で実施。道内各地から合計88チーム、3054人が参加を予定している。
参加者の年齢は小学生から中学生、高校生、大学生と幅広く、メモを取っている現役の高校球児も多い。通常はホームチームの練習が終わった後に開場となり、日本ハムの練習を見る機会はないからだ。
今夏の南北海道大会に出場した鵡川の阿部柊希主将(2年)は「外野の奥でメディシンボールを使った練習をしていたことと、打撃練習で逆打ちしている選手が多いことが印象に残りました。プロの人でも逆打ちするのは意外でした」と語る。今後、選手個々が気づいたことをミーティングで発表する計画だという。「自分たちにもできることを取り入れたいと思っています」。80キロ離れた札幌ドームにやってきた成果はあったようだ。
昨秋、今春と全道大会に出場した札幌新川の久末颯太主将(2年)も練習を見て、気づきがあった。「テレビで見ていると、個々でプレーしているのかなと思っていましたが、プロの選手も自分たちと同じようにアップから声を出して活気ある練習をしていました」と語る。さらに西川遥輝外野手のフリー打撃に釘付けになった。「試合ではコンパクトに打っているのに、今日の練習では外国人のように大きくテークバックを取る場面がありました。ああやっていろんないろんな振り方で試すのもありなんだろうなと思いました」と西川の狙いに思いを巡らせた。
8日には旭川スタルヒンでも練習見学会を行い、32チームが参加予定。プロの練習ノウハウを学ぶ貴重な機会になっている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)