元DeNA久保康友がメキシコで悟りの境地? 度重なる賃金未払いに「そこまで期待も…」

毎月の“恒例”ハプニングに久保「メキシコらしいですね」

 チームのオーナー会社はメキシコ第3の都市モンテレイに拠点を置き、テレビ局、ラジオ局、新聞社などを経営するメディア会社で、北地区のスルタネス・デ・モンテレイも所有しており、決して金策に窮している訳ではないが、運営側の手際の悪さが続いている状況だ。久保は代理人を通じ、球団に対して諸々の支払いについて質問したところ、球宴の出場給については支払う旨の返答があったが、ボーナスについては明確は返答は来なかったという。

 毎月のように起こる度重なるハプニングに、久保はこう話す。

「これもメキシコらしいといえばメキシコらしいですね。正直、もうそこまで期待もしていないですし、約束をしても守らない国柄なので、支払いが遅れたとしても、約束した給料を金額通りきっちり払ってくれるだけでもありがたいと思っています。ただ、生活を賭けてプレーしている若い選手たちはかわいそう。早く支払われることを願っています」

 久保は今冬以降もメキシコか中南米でのプレーを視野に入れており、「メキシコはどのチームもこんなものかと思っていましたが、他チームの選手に聞いてみたら、うちのチームがリーグで一番ひどい。でも、最初が一番ひどいチームだと、ここを経験しておけば、他のどこのチームに行ってもすぐに対応できると思う」とたくましい。

 運送会社がオーナー会社だった昨年は、リーグ終盤の給与が2か月遅れで支払われ、数名の選手には給与の一部が支払われないまま、オーナー会社交代となったレオン。今年はプレーオフ進出が厳しい状況で、8月29日のレギュラーシーズン終了とともにチームは解散となる可能性が高いが、今後の球団の対応が注目される。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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