日本ハム、世界がまだ見ぬボールパークを目指して… 【パお仕事名鑑Vol.2】
新球場へにかかる期待の大きさも「ワクワク感の方が大きかったです」
今回のボールパーク構想では、新球場だけで完結するのではなく、周辺の世界観をつくるところまでを担う。東京出身で北海道には元々縁がなかった小川さん。北広島市の広大な土地を目にし、北海道民や野球ファンの期待がひしひしと伝わるなかで、感じるのはワクワク感? それとも不安?
「当初はいろいろな不安を咀嚼できるほど見えていなかったので(笑)、ワクワク感の方が大きかったですね」
ワクワク感をもって挑むスタジアム改革、球場を核とした地域づくり。小川さんは「スポーツ施設を起点としたまちづくりのベンチマークになるようなプロジェクトにしたい」と言う。
「野球ファンだけではなく、楽しいから行く、集う。いろんな目的の人がここで共存できる楽しい多様性のある空間にしたい。それが地域コミュニティの情勢にもなり、地域への貢献にもなります。スタジアムとともにいろんな人が共存して、街や地域が良くなっていく。これはスポーツがもつ価値だと思います。これを体現できるプロジェクト。その先はまだわからないけど、この規模のものが成功することでベンチマークとなって、他にも広がって行くといいなと思います」
遠回りに見えたが近道。ここに至るまでのキャリアを計算していたわけではないが、結果、すべてが役立っている。プラント建設、留学を経たからこそ、このタイミングで日本では稀有と言っていい、これだけの理想と規模を持つプロジェクトにジョインできたのだから。
最後にこの仕事を目指す人へのアドバイスを。
「“好き”や”興味”という、自分自身の素直な価値観や気持ちというのは大事にするのが良いと思っています。転職を考える際には、条件面、仕事環境、それぞれが直面しているライフステージなどさまざまなことを考慮しなければならないと思いますが、全てにパーフェクトは求められないなか、自分の気持ちに正直に決めていくことで、最終的にはその後の納得感ややりがいにつながるのではないかと思っています」
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https://www.persol-group.co.jp/special/pacificleague/index.html