敦賀気比・杉田がサイクル、智弁和歌山は大会タイ1イニング3発…13日の甲子園
星稜・奥川が自己最速154キロ、履正社は打者一巡で1回戦に続く猛打爆発
第101回全国高校野球選手権大会第8日は、甲子園球場で2回戦4試合が行われ、履正社(大阪)、星稜(石川)、智弁和歌山(和歌山)、敦賀気比(福井)が3回戦に進出した。智弁和歌山が大会最多タイ記録の1イニング3本塁打、敦賀気比・杉田翔太郎が史上6人目のサイクル安打を達成するなど、記録尽くめの一日となった。
○履正社(大阪) 7-3 津田学園(三重)
履正社が7-3で津田学園に勝利した。1点リードの3回、2死三塁から野口の適時打、野上の2点三塁打、桃谷の2点二塁打で一挙5点。打者一巡の猛攻で一気に試合を決めた。先発の清水は9回3失点完投。夏は3年ぶりの3回戦進出となった。津田学園は、最速152キロ右腕の前が3回9安打6失点。3点を返したが、初の3回戦進出はならなかった。
○立命館宇治(京都) 3-6 星稜(石川)
星稜が6-3で立命館宇治を破った。先発の2年生右腕・荻原が5回1安打無失点と好投し、6回までに5点をリード。6回に2番手の寺西が2失点すると、今秋ドラフト1位候補の最速153キロ右腕・奥川を投入する。奥川は今野に左前適時打を浴びて1点を失ったが、8回に自己最速を1キロ更新する154キロを記録するなど、2回1/3、2安打無失点の好救援。9回は寺沢が締めて、夏は2014年以来5年ぶりの3回戦に進出した。
1回戦で甲子園初勝利を挙げていた立命館宇治は、先発の高木が9回170球を投げ切る力投。6回には、今野が奥川からタイムリーを放つなど3点を返す粘りを見せたが、甲子園2勝目はならなかった。
○明徳義塾(高知) 1-7 智弁和歌山(和歌山)
智弁和歌山(和歌山)が7-1で明徳義塾に逆転勝利した。1点を追う7回、1死一、三塁から黒川の打球がイレギュラーバウンドとなり同点に追いつくと、続く細川の3ランで逆転。さらに根来に2ラン、東妻に2者連続となるソロが飛び出し、2008年に同校が記録した大会記録に並ぶ1イニング3本塁打で7点を奪った。夏は2011年以来8年ぶりの3回戦進出となった。明徳義塾は猛打を止められず、夏3年ぶりの3回戦進出はならなかった。
○国学院久我山(西東京) 3-19 敦賀気比(福井)
敦賀気比が19-3で国学院久我山に勝利。初回2死から5連打で3点を先制すると、猛打が爆発して2回に3点、3回に2点を追加した。7回には大島が右前打を放ち、先発全員安打。9回には3番・杉田翔太郎が2ランを放ち、夏の甲子園史上6人目のサイクル安打を達成。22安打19得点と圧倒した。先発の2年生エース・笠島は自己最速145キロを記録するなど、6回4安打2失点と好投した。1回戦では甲子園初勝利を挙げた国学院久我山は防戦一方となり、甲子園2勝目はならなかった。
(Full-Count編集部)