西武辻監督、逆転2ランの「7番・山川」労う 「悩みながら毎日頑張っていて…」
先頭の外崎の安打に「一番打ってほしいバッターが打ってくれて嬉しかった」
■西武 8-7 オリックス(14日・メットライフ)
西武は14日、本拠地でのオリックス戦を8-7逆転勝ち。シーソーゲームを制し5連勝を飾り今季最多の貯金「6」とした。1点ビハインドの8回、山川に34号逆転2ランが飛び出し試合をひっくり返した。
この日は先発の榎田が初回に5点を失い序盤から波乱の展開となった。3回にメヒアの適時打など打者一巡の猛攻で逆転に成功するも、直後の4回に吉田正の適時打と外崎の失策で再び1点を勝ち越された。しかし8回、この回から登板したオリックス4番手・海田から外崎がヒットで出塁すると、続く山川が左中間スタンドへ34号2ランを放ち、土壇場で西武が逆転に成功した。
辻監督は8回の逆転劇に「あの回、外崎に先頭でとにかく出てくれと思っていた。一番打ってほしいバッターが打ってくれて嬉しかった」と終始笑顔だった。11日の試合から7番に打順を下げている山川。指揮官は「これからも野球人生は長い。その中で4番を任されて、自分が打てないとチームに影響することを感じている。悩みながら毎日頑張っていて、その結果が出たことが嬉しい」とチームを窮地から救った主砲を労った。
チームはこれで今季2度目の5連勝で、貯金を最多の「6」とした。辻監督は「自分たちが何を言おうが、やるのは選手たち。暑い中で集中力を持ってやってくれている。打線もいい形になってきた」と夏の大型連勝に期待を寄せていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)