ダルビッシュ好投も… カブス壮絶サヨナラ負けに米記者憤慨「今季最低の負け試合」
ダルビッシュは7回4安打10奪三振無失点と好投も…
■フィリーズ 7-5 カブス(日本時間16日・フィラデルフィア)
カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、敵地でのフィリーズ戦に先発し、7回無失点と好投した。今季25試合目の先発マウンドに上がった右腕は強打のフィリーズ打線をねじ伏せ、7回まで毎回奪三振となる10奪三振。5勝目の権利を持って降板したが、9回に救援陣が崩れ、最後はホランドがハーパーにサヨナラ満塁弾を食らって壮絶なサヨナラ負け。ダルビッシュの5勝目も消滅した。
ダルビッシュは初回を無失点に切り抜けると、2回は3者凡退。3回2死二塁の場面では、昨オフにフィリーズとメジャー史上最高額となる13年総額3億3000万ドル(約346億円)の大型契約を結んだハーパーを3球三振に仕留めた。
4回も先頭のリアルミュートに二塁打を浴びたが、後続を封じて無失点。5回はハスリーへの死球、代打モリソンの右前安打で1死一、二塁とされたが、女房役のカラティーニが牽制で一塁走者を刺して2死とすると、ホスキンスを二飛に打ち取って、この回も点を与えなかった。6回には再びハーパーと対戦し、2打席連続の空振り三振に封じた。
ダルビッシュは7回まで投げ、4安打無失点に封じた。5点のリードを守ったまま、降板。リリーフ陣に後を託した。だが、3番手のウィック、そして4番手のストロップがフィリーズの猛反撃に遭い2点差に迫られた。最後は1死満塁でマウンドに上がったホランドがハーパーにサヨナラ満塁弾を食らい、カブスは3連敗となった。
ダルビッシュが勝利への道筋をつけながらも、まさかの結末に米記者たちも憤慨。「WBBMニュースラジオ」でレポーターを務めるデーブ・ケルナー氏はツイッターで「今季カブス最低の負け試合。ダルビッシュから必要とする以上のものを得たのに、ブルペンが台無しにした。ブルペン陣には怪我人が出ているが、また壊滅状態だ」と、ダルビッシュの投球を称賛するとともに、この日のカブスの戦いぶりを酷評した。
また、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のシャハデフ・シャルマ記者も自身のツイッターで「ハーパーがかっ飛ばした。どこまで飛んだか分からない。そして、彼は一周した。カブスにとって完全に悲惨な状況。ダルビッシュの好投後、ブルペンが最後の2回で7失点した」と、救援陣の大炎上ぶりを伝えていた。
(Full-Count編集部)