「実力は持っている」ロッテのドラ5中村稔、吉井コーチも認める能力

ドラ2東妻、ドラ3小島の活躍が「刺激になります」

「チェンさんに教えてもらったのですが、テンポよく投げること。それで(味方打線の)得点につなげるのが大事だと言われたので、それを意識して投げています。(投球の)リズムを大事にしてストライク先行という意識で。それがこの前(10日の西武戦)みたいに失点をしてしまったら、リズムも悪くなるので、今日は無失点に抑えられて良かったです」

 この日でロングリリーフとしては3回目の登板となった中村稔。5日の楽天戦でプロ初ホールドを記録したが、前回10日の西武戦では、自らの暴投やボークなどもあって3回2失点。その反省を糧に、しっかり結果を残した。この3連戦では、13日にはドラ2東妻が好救援で2勝目、前日14日にドラ3小島がプロ初勝利をあげた。「すごいなっていうのもありますし、刺激になります。かなり。自分も頑張りたいって思います」。同じ大卒ルーキーたちの活躍も、大きな刺激となっている。

 そんな大卒ルーキー3投手について、井口資仁監督も「前半、下で頑張ってくれていた彼らが、上でも結果を残してくれているので、どんどん積極的に使っていきたい。若い力は必要ですし、しっかりと底上げしてくれていると思います」と、戦力として大いに期待を寄せている。

 思えば大卒同期3投手の中から、7月11日のフレッシュオールスターに唯一の出場したのが中村稔だった。広島・小園、阪神・小幡、中日・根尾から圧巻の”3者連続空振り三振”を奪い、中日・梅津とともに優秀選手賞を獲得した。「いくつか課題はありますが、しっかりゲームで複数イニング投げられる実力は持っている」と、吉井コーチの評価も確かなドラ5左腕。整備が進む投手陣の中で、しっかりとその役割を果たし、同期2人とともにチームを支えていく。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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