メジャーを代表する右腕が見る、日本の高校野球の“球数問題”「700球とかは…」

Full-Countの独占インタビューに応じたトレバー・バウアー
Full-Countの独占インタビューに応じたトレバー・バウアー

Full-Countの公式YouTubeチャンネルでインタビュー公開「5日間で700球とかクレイジー…」

 今季途中にインディアンスからレッズに移籍したトレバー・バウアー投手は、5年連続で2桁勝利を挙げているメジャーを代表する右腕だ。Full-Countでは、インディアンス在籍時のバウアーに独占インタビューを敢行。その模様を公式YouTubeチャンネルで3部に分けて公開している。29歳のバウアーは日本の野球にも精通しており、高校野球での投手の球数問題にも言及。甲子園大会に「文化的イベント」と敬意を払う一方、「5日間で700球とかクレイジーだと思う」と指摘した。

 メジャーを代表する右腕は、Full-Countのインタビューに、誠実かつ率直に答えてくれた。独自のトレーニング理論を持つ一方で、ときに変わった言動で話題を集めることもある“鬼才”だが、その素顔は誠実で紳士的。日本選手に敬意を払うバウアーは、日本の高校野球が抱える投手の球数問題についても意見を述べた。
 
「気になるのは肩肘の維持について。日本の高校生は素晴らしいパフォーマンスを見せている。だが、例えば昨日13回を投げて、今日は8回を投げて(2日間で)200球、5日間で700球とかクレイジーだと思う。子供がマウンド上で圧巻の投球を続けていることは、とてもかわいそうなことだと思う」

 一方的な批判ではない。地方の代表が集まる甲子園での全国大会を「重要な文化的イベント。地方の代表として、プライドを持ってプレーしている」と称賛。そのメンタリティーが、各国の代表が集うWBCなどにも通じていると説明する。ただ、自身の高校時代を振り返り、「毎日投げたりして痛みが出たこともあった」と指摘。その経験も踏まえて登板過多には、警鐘を鳴らした。

 今夏は、岩手大会の決勝で大船渡の163キロ右腕・佐々木朗希投手が登板を回避して敗退し、賛否両論を呼んだ。カブスのダルビッシュ有投手はツイッターで日本球界の改革へ向けて多くの投稿を行い、フォロワーから意見を募るなど積極的な動きを見せている。バウアーも日本の高校野球に敬意を払いつつ、改善すべき点はあると考えているようだ。

(Full-Count編集部)

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