星稜奥川14回23Kで智弁和歌山を制圧、履正社井上は通算48号…17日の甲子園
仙台育英は3点差逆転、関東一は4年ぶり8強進出
第101回全国高校野球選手権大会第11日は、甲子園球場で3回戦4試合が行われ、履正社(大阪)、星稜(石川)、仙台育英(宮城)、関東一(東東京)が準々決勝に進出した。
○履正社(大阪) 9-4 高岡商(富山)
履正社が夏の甲子園初のベスト8進出を決めた。3回に内倉の適時打などで3点を先制すると、1点を返された直後の4回にさらに2点を追加。6回には4番・井上に今大会2本目となる2ランが飛び出すなど効果的に得点を重ね、9点を奪って快勝した。プロ注目のスラッガー井上はこの本塁打で高校通算48号。持ち前のパワーを見せつけた。敗れた高岡商は9回に連打で2点を返したが、反撃もここまで。2年連続で3回戦で涙を飲んだ。
○星稜(石川) 4x-1 智弁和歌山(和歌山)
星稜が今大会初のタイブレークを制し、劇的なサヨナラ勝ちで、準優勝した1995年以来24年ぶりの8強。延長14回に福本が3ランを放ち、劇的なサヨナラ勝利を飾った。先発のプロ注目右腕・奥川が延長14回165球を投げ抜き、3安打23奪三振で完投勝利。奥川は立命館宇治との2回戦で更新した自己最速タイの154キロをこの日もマーク。終盤になっても150キロ以上を連発し、気迫の投球で勝利に導いた。智弁和歌山は1点を追う6回に西川の適時打で追いついたが、以降は奥川の投球に沈黙した。最後は3番手で登板したエース池田が力尽き、11年ぶりのベスト8進出はならなかった。
○仙台育英(宮城) 4-3 敦賀気比(福井)
仙台育英が逆転勝利で2年ぶり準々決勝進出を決めた。敦賀気比は3回2死一、二塁から6番・野道の適時打などで3点を先制した。しかし、仙台育英は5回2死から3連打で2点を奪い1点差に。さらに6回1死一、三塁から途中出場の1年生捕手・木村がスクイズを決めて同点に追いつくと、さらに2死一、三塁から9番・水岡の適時打で勝ち越した。敦賀気比は9回に1死一、三塁の好機をつくったが、この回途中から救援した1年生左腕・笹倉の前に得点できなかった。
○関東一(東東京) 7x-6 鶴岡東(山形)
関東一が延長11回サヨナラ勝ちし、4年ぶりに8強入りした。6-6で迎えた11回2死一、三塁で平川がサヨナラ右前適時打を放った。関東一は1点を追う2回に村岡の適時二塁打、大久保の適時セーフティーバント、重盗で相手のミスを誘って4点を挙げて逆転。その後、3回に2点、6回に3点を失って2点リードを奪われたが、7回に渋谷の適時二塁打、平泉の適時打で同点に追いついた。投げては7回から登板したエースの土屋が5回を1安打無失点。圧巻の投球でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
(Full-Count編集部)