日ハム栗山監督、白井前コーチに共感「清宮には当たったら本塁打という空振りを」
白井前コーチが栗山監督の囲み取材に参加「うちのトウモロコシはアライグマに全部やられました」
■日本ハム – 楽天(18日・札幌ドーム)
日本ハムの栗山英樹監督が18日、前内野守備走塁コーチ兼作戦担当で野球評論家の白井一幸氏と“対談”した。本拠地楽天戦の試合前に三塁側ベンチで行われた囲み取材に、この日STVラジオで解説を行う白井氏が参加。栗山監督の隣に座り、絶妙な掛け合いを見せた。
「監督が、勝ってホッとして笑顔で来てくれたのが一番ですね」と切り出した白井氏。最初は指揮官と記者のやりとりを黙って聞いていたが、今季の犠打数について質問された栗山監督が「今年少ない? 俺は送り過ぎかなと思っていたけど……」と答えた後の一瞬の間を見逃さなかった。「前のコーチが勝手にバントのサインを出していたんじゃない?」と、すかさずツッコミを入れて場を和ませた。
4番に座る清宮幸太郎内野手については鋭い質問を投げかける。「空振りしたけど、当たってたらホームランという空振りをしてほしいですよね。当たってもセカンドゴロという空振りだとワクワクしないですよね」と問いかけた。
その質問にうなずいた栗山監督の弁が熱を帯びる。「三振したんだけど『次の打席はちょっとやばいな』とピッチャーが言うとか、それができる本当に数少ないタイプの選手だと思っているので、その辺りは本当に本人に意識してほしい。ただ、追い込まれて、最悪(でも)点がほしいところではなんとかしなきゃいけない。その状況判断がズレているところがあって。本当にその通り。相手の失投が起きないよね、怖さがないと」と一気に語った。
清宮に求めるものについてひとしきり語り合った後、白井氏は栗山監督に今年のトウモロコシの出来について質問。昨年から札幌市内の畑で野菜やハーブを育てているという白井氏は「うちのトウモロコシはアライグマに全部やられました」と打ち明け、最後もまた栗山監督を笑わせていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)