奥川温存の星稜、打線が大会最高OPS1.378…データで楽しむ夏の甲子園【第12日目・第3、4試合】
履正社は4試合連続2桁安打、清水は初回以外は先頭打者の出塁許さず
○履正社 7-3 関東一
○攻撃指標
【履正社】
打率.303 OPS.748 wOBA.364
O-swing% 17.1% Z-swing% 63.6% Swing% 41.5%
O-contact% 41.7% Z-contact% 79.6% Contact% 72.1%
Zone% 52.4% SwStr% 11.6%
【関東一】
打率.194 OPS .533 wOBA .239
O-swing% 29.0% Z-swing% 61.3% Swing% 45.2%
O-contact% 38.9% Z-contact% 94.7% Contact% 76.8%
Zone% 50.0% SwStr% 10.5%
○履正社・清水大成投手の各指標
9イニング 打者数33 投球数124
WHIP 0.89 P/IP 13.78 GB/FB 1.30
ストレート 割合60.5% Zone% 57.3% 空振り率 5.3%
スライダー 割合 33.1% Zone% 41.5% 空振り率 22.0%
チェンジアップ 割合 4.8% Zone% 33.3% 空振り率 0%
全投球中の空振り率 10.5% 外角割合 55.3%
夏の甲子園では28年前の1991年、大阪桐蔭vs帝京以来の準々決勝での大阪東京対決となった履正社vs関東一。3試合通算OPSが履正社1.106、関東一.940と強打を誇るチーム同士の対戦となりましたが、履正社が4試合連続の2桁安打、7得点で勝利し、夏の大会では初の準決勝進出となりました。
履正社先発の清水投手は初回こそ先頭打者の出塁と3ランホームランを許してしましたが、2回以降はストレートを武器に先頭打者の出塁を許さず、124球の完投勝利を収めました。
鳥越規央 プロフィール
統計学者/江戸川大学客員教授
「セイバーメトリクス」(※野球等において、選手データを統計学的見地から客観的に分析し、評価や戦略を立てる際に活用する分析方法)の日本での第一人者。野球の他にも、サッカー、ゴルフなどスポーツ統計学全般の研究を行なっている。また、テレビ番組の監修などエンターテインメント業界でも活躍。JAPAN MENSAの会員。近著に『統計学が見つけた野球の真理』(講談社ブルーバックス)『世の中は奇跡であふれている』(WAVE出版)がある。