大谷翔平の“快足三塁打”、圧倒的な加速力に米専門家も驚嘆「いかにホットか」
三塁到達タイムは“球団史上2位”の11.09秒、秒速8.84メートルはMLB平均を大幅に上回る
■レンジャーズ 8-7 エンゼルス(日本時間20日・アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・レンジャーズ戦で「3番・DH」で2試合連続スタメン出場し、4打数2安打1打点1四球。2回の第2打席で自己最長の10試合連続安打となる左中間適時三塁打を放ち、圧巻の加速でダイヤモンドを疾走した。この韋駄天ぶりにエンゼルスOBの元投手、マーク・グビザ氏も「いかにホットなのか」と脱帽している。
衝撃的な加速だった。2回1死一塁。先発左腕アラードの5球目のカットボールを大谷が巧みに捉える。左中間を破った一打で、二刀流のスターは韋駄天ぶりを見せた。193センチの巨体を生かした大きなストライドでグングン加速すると、三塁に滑り込む。地元ロサンゼルスでテレビ中継している「FOXスポーツ・ウエスト」の解説者、メジャー通算132勝のグビザ氏はリプレーの場面で大谷の驚異の“ラストスパート”に注目した。
「二塁から三塁までの最後の加速ですが、いかにホットなのか、と言えます。スライディングする時には少しばかり脚に疲れが出ていたのが見えたのがわかりますね」
大きくリードを取っていた一塁ランナーの俊足フレッチャーが本塁に生還するよりも先に三塁に到達した大谷の最後の加速に、エンゼルスOBは驚嘆していた。
データでも加速力は実証されている。MLB公式サイトのレンジャーズ番TR・サリバン記者によると、大谷の三塁到達タイムは11.09秒。スタットキャストが導入された2015年以来、エンゼルスでは“史上2番目”の最速記録だった。チーム最速記録はマイク・トラウト外野手の11.01秒で、2015年10月2日にマークしていた。
大谷の走塁は秒速29フィート(約8.84メートル)で、メジャー平均の秒速27フィート(約8.23メートル)を遥かに凌いでいる。二刀流のスターはスピードでも敵地にインパクトを残している。
(Full-Count編集部)