菊池雄星、田中将大との初の投げ合いへブルペン38球「高めの直球が有効」
メジャー初完封した前回19日ブルージェイズ戦で再認識「精度は高めていきたい」
マリナーズの菊池雄星投手は24日(日本時間25日)、本拠地T-モバイル・パークでブルペン入りし、変化球を交えて38球を投げた。すべてクイックから投げ、うち22球を投じた直球はほとんどが高めを意識したものだった。前回18日(同19日)の登板では敵地ブルージェイズ戦で96球の大リーグ初完投を完封で飾る快投で5勝目を手にしたが、高めを効果的に使い好結果につなげている。
「やっぱ高めのストレートが有効だというのが分かっていながらも、できなかったこともある。前回それができたから、いい結果が伴ったとも言えるので、そこの精度は高めていきたいと思いながらやってます」
菊池はここまで26試合に登板し5勝8敗、防御率5.19の成績。4度の4回途中降板を余儀なくされるなど不本意な投球もある。日本時代に力で打ち取れていた投球もパワーの違いからやられるケースが多く、微妙にバットの芯をずらす投球の必要性を痛感させられた。
「そういう微妙なところで、工夫していかないといけないのはほぼ1年やりながら1番感じたところです。(自分が)持っているボールをどう使うかですよね。すごいボールを持っている人達が沢山いるんで。どう使うかっていうところで勝負していかないと、難しいというのはすごく感じますね」
次回登板は27日(同28日)の本拠地・ヤンキース戦に決まっている。5月に8回途中まで投げ白星を挙げている相手との再戦は、順調であれば田中将大が先発する見通し。西武時代には、楽天に所属していた田中との直接対決は実現していないが、左腕の準備は整いつつある。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)