【侍J壮行試合】大学屈指の好打者たちが語る佐々木朗希 「1番速い」「圧を感じた」
佐々木登板の1イニングで対戦した3人の打者 宇草、小川、柳町
30日に韓国・機張(きじゃん)で開幕する第29回WBSC U18ワールドカップ張)に出場するU-18高校日本代表の佐々木朗希投手(3年)が26日、大学日本代表との壮行試合に先発し、最速156キロを記録するなど、1イニング無失点。3者凡退に抑えた。佐々木は先頭の宇草孔基(法大)を左飛、2番・小川龍成内野手(国学院大)と3番・柳町達(慶大)を2者連続の空振り三振に仕留めた。
抑えられた大学日本代表の3人の打者は力のある打者だ。宇草は高校時代(常総学院)から注目を集めた俊足好打の打者で、4年前のU-18W杯にも出場。大学屈指のリードオフマン。小川は今夏の日米大学野球では、メジャーリーガーの卵である150キロ中盤のストレートを投げる好投手・マイヤーから安打を放つなど、優勝に貢献。柳町に関しては打率5割で日米野球大会の首位打者でもある。
その3選手は佐々木をどのように見たか。
宇草は速いストレートに対応しようと待っていた。狙い通りに初球、152キロの直球が来た。打ちにいったが、左飛となった。「思っていたよりも、シュート回転して、バットの先に当たってしまった。当てにいってはいけません。思い切って振っていくことが大事だと改めて思いました」と、自分のスイングができていなかったことを反省。次に生かすことを誓った。他の打者の対戦を見て、「真っすぐと分かっていても、捉えられない。高校生なのにすごいと思いました」と感服した。
フォークで空振り三振となった小川は「ワクワクして、打席に入りました。大きくて、腕が長いので、リリースポイントが近いからか、“圧”を感じました。押されるような真っすぐでした。フォークは少し抜けて落ちてきたけど対応できませんでした」と話す。
柳町は「結構、フォークを投げてきた。フォークが良かった。(直球も155キロで)今まで打席に立った中で、一番速かったと思います。これまでで速いのも森下(暢仁)の151キロとか日米野球で対戦した米国代表の投手だった。それよりも5キロくらい速い」と振り返った。
大学生たちをうならせたそのボールで、今度は世界を相手に立ち向かっていく。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)