日ハム公文、デビューから164試合連続無敗で日本記録に並ぶ「記録よりも…」
6回無死満塁のピンチを凌ぐも、7回に3点を失う
■西武 8-2 日本ハム(27日・釧路)
日本ハムの公文克彦投手が27日、釧路での西武戦に3番手で登板し、日本記録に肩を並べた。1回1/3を投げて2安打3失点で勝ち負けはつかず。デビューからの連続試合無敗記録を「164」に伸ばし、巨人の高木京介投手が持つ日本記録に並んだ。
2013年9月25日のヤクルト戦(神宮)でプロ初登板を果たして以来、プロ7年間で積み重ねてきた日本記録達成を素直に喜ぶことはできなかった。5位からの猛追を狙うチームが大きな1敗を喫した。「記録は出たけど、結果が良くなかったので。1点差だったのでしっかり抑えていたら…。記録よりも打たれたショックが大きいです」。7回の3失点を悔やみ、敗戦の責任を背負い込んだ“負けない男”の表情は沈んでいた。
今季51試合目の登板は、2-2の同点で迎えた6回無死満塁のピンチで巡ってきた。金子侑の遊ゴロ併殺打の間に勝ち越されたものの(失点は2番手の玉井に記録)、続く秋山も投ゴロに打ち取り、見事な火消しを見せた。
だが、イニングまたぎで上がった7回に落とし穴が待っていた。先頭の源田に右前打を許すると、犠打と敬遠で1死一、二塁とし、栗山にカウント2-0から中越え2点適時二塁打を許した。「(栗山は)スライダーを狙っていたので、もっと低めに投げればよかった。(最初の)2球のうち1球でも(ストライクを)取れていれば……」とカウントを悪くして、甘く入った1球を悔やんだ。
この日は手痛い失点を喫したとはいえ、 2年連続50試合以上登板とフル回転しながら続ける不敗神話が色褪せることはない。通算成績は164試合に登板して7勝0敗28ホールド1セーブ、防御率3.10。日本新記録はチームの勝利とともに喜びたい。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)