連覇どころか連続出場も難しい!? 夏の甲子園優勝校の「翌年」は…
KKコンビを擁した1983年のPL学園は翌年春夏ともに準優勝
1980年 横浜(神奈川) 翌春× 翌夏2回戦
1981年 報徳学園(兵庫) 翌春× 翌夏×
1982年 池田(徳島) 翌春優勝 翌夏ベスト4
1983年 PL学園(大阪) 翌春準優勝 翌夏準優勝
1984年 取手二(茨城) 翌春× 翌夏×
1985年 PL学園(大阪) 翌春1回戦 翌夏×
1986年 天理(奈良) 翌春× 翌夏2回戦
1987年 PL学園(大阪) 翌春× 翌夏×
1988年 広島商(広島) 翌春× 翌夏×
1989年 帝京(東東京) 翌春1回戦 翌夏×
1983年のPL学園は翌年春夏ともに準優勝。桑田真澄、清原和博のKKコンビを擁し「史上最強」とも言われる伝説のチームだった。1984年の取手二は、以後、一度も甲子園に出場していない。
1990年 天理(奈良) 翌春2回戦 翌夏2回戦
1991年 大阪桐蔭(大阪) 翌春× 翌夏×
1992年 西日本短大付(福岡) 翌春× 翌夏×
1993年 育英(兵庫) 翌春× 翌夏×
1994年 佐賀商(佐賀) 翌春× 翌夏×
1995年 帝京(東東京) 翌春1回戦 翌夏×
1996年 松山商(愛媛) 翌春× 翌夏×
1997年 智弁和歌山(和歌山) 翌春× 翌夏3回戦
1998年 横浜(神奈川) 翌春1回戦 翌夏×
1999年 桐生第一(群馬) 翌春× 翌夏2回戦
1998年の横浜は松坂大輔を擁して春夏連覇。しかし松坂が西武に入団した翌春は甲子園に出場できず。
2000年 智弁和歌山(和歌山) 翌春× 翌夏×
2001年 日大三(西東京) 翌春1回戦 翌夏×
2002年 明徳義塾(高知) 翌春3回戦 翌夏2回戦
2003年 常総学院(茨城) 翌春× 翌夏×
2004年 駒大苫小牧(南北海道) 翌春2回戦 翌夏優勝
2005年 駒大苫小牧(南北海道) 翌春× 翌夏準優勝
2006年 早稲田実(西東京) 翌春× 翌夏×
2007年 佐賀北(佐賀) 翌春× 翌夏×
2008年 大阪桐蔭(大阪) 翌春× 翌夏×
2009年 中京大中京(愛知) 翌春ベスト8 翌夏2回戦
2004年の駒大苫小牧は、高校野球になってからは唯一の夏連覇。田中将大を擁して2006年に夏3連覇を目指したが、斎藤佑樹の早稲田実に決勝で引き分け再試合の末に敗れた。
2010年 興南(沖縄) 翌春× 翌夏×
2011年 日大三(西東京) 翌春× 翌夏1回戦
2012年 大阪桐蔭(大阪) 翌春3回戦 翌夏3回戦
2013年 前橋育英(群馬) 翌春× 翌夏×
2014年 大阪桐蔭(大阪) 翌春ベスト4 翌夏×
2015年 東海大相模(神奈川) 翌春× 翌夏×
2016年 作新学院(栃木) 翌春2回戦 翌夏1回戦
2017年 花咲徳栄(埼玉) 翌春× 翌夏2回戦
2018年 大阪桐蔭(大阪) 翌春× 翌夏×
2019年 履正社(大阪)
2010年の興南、2012年、2018年の大阪桐蔭は春夏連覇。しかし春夏春の連続優勝はどこも達成できなかった。
高校野球は3年で選手が全て入れ替わる。選手が活躍できる期間は2年半だ。そのために主力の3年生が引退すると、連覇どころか甲子園に連続出場することさえ難しくなる。
1948年以降、昨年までの夏優勝71校のうち、翌春の甲子園に出場できたのは21校、翌夏は25校、翌年の春夏に連続出場したのは11校に過ぎない。
今夏の履正社の主力選手も大半が3年生だった。来春以降どうなるだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)