19歳売り子ひなさん、ハツラツ笑顔で自己最高259杯「前日の自分を上回りたい」

ハードなお仕事にも前向き「やりたいからやるという感じ」

 楽天生命パーク宮城の売り子さんの1日の平均販売数は80杯ほどだそうだが、ひなさんは自己最高「259杯」という実力派。また、基本的に販売エリアが決められている中、自身の判断でどのエリアにでも売りに行くことが許されている。活躍の秘訣は、何事にも物怖じしないところだろう。

 売り子さんに応募したとき「野球のルールもわからず、体力にも自信がなかった」というひなさんだが、同時に「不安はありませんでした。やりたいからやるという感じ」とあっけらかん。「基本的に前に出ることが好きで、自分から色んなことを発信していきたい」そうで、エース級の働きを見せている今も「色々なお客さまと接していますが、そこまで辛さは感じません。体力的にも辛いというよりは、楽しさが勝ります」と頼もしい。

 8月は仙台も連日厳しい暑さが続き、売り子さんの体力が心配になるが、熱中症対策については「売り子とは別のお仕事をしている方が、具合が悪そうな子に声をかけてくれる」そうだ。しかし、ひなさんは、「でも休憩している時間がもったいない。前日に自分が売った数よりも売りたい」と芯の強さを垣間見せる。

 売り子さん同士の仲は非常に良いそうで、売上競争についても「結局、自分との戦いではないですが、自分がどれだけ頑張れるかだと思うので。いつも自己記録はこれくらいだから50杯売ろうとか、一樽売ろうとか意識しています」と冷静だ。

 可愛らしい見た目にたくましさを秘めて、過酷なお仕事を笑顔でこなすひなさん。彼女に元気をもらうため、スタジアムを訪れるファンはこれからも絶えないだろう。

(「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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