元DeNA久保康友が来季もメキシコで現役続行 今季は奪三振王「来年も引き続き…」
メキシコではモデルチェンジ、スプリットや高め直球で奪三振
久保は日本ではバットの芯を外すカットボールでゴロアウトを奪ってきた。メキシコでも併殺打を奪いたい時にはカットボールを利用してきたが、走者のいない場面ではスプリットや高めの直球で三振を奪うことが多かった。
メキシカンリーグは16チームのうち7チームが標高1500メートル以上の高地にあり、平地よりも打球が飛ぶため、打高投低と言われる。全チームの今季の平均防御率は5.80。規定打席到達者の中で打率3割越えは76人もおり、本塁打も30本以上が10人、20本以上が37人もいる。高地だと変化球が曲がりにくく落ちにくいため、変化球投手泣かせの環境で、さらに今年から公式球がローリングス社製からフランクリン社製に変わり、昨年よりもボールが飛ぶと言われる中での奮闘だった。
久保は来季も夏はメキシカンリーグでプレーを続ける意向。「日本やアメリカと違う雰囲気をメキシコで経験できたことはすごくプラスになった。1年だけでなく、続けてタイトルが獲れるようになれば、それはまぐれではなく実力だと思う。奢らずに結果を残し続けることが実力の証明になる。来年も引き続き奪三振王争いをしていけるように精進していきたい。相手打者も慣れてくるので、工夫したり進化するしかない。高いレベルでやっていけたら」と、さらなる活躍を誓った。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)